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接客スタッフがマルチタスクを辞めて「1way2job」に切り替えるべき5つの理由

2021.08.11 2023.08.08

接客スタッフがマルチタスクを辞めて「1way2job」に切り替えるべき5つの理由

なんだか仕事の効率が悪い気がする…。

 

日々の仕事の中で、そう感じたことはありますか?答えが「YES」なら、その原因はマルチタスクにあるかもしれません。

  • マルチタスク」  一度に二つ以上の作業をこなすこと
  • 「シングルタスク」 一つの作業に集中すること

デキる販売員はマルチタスクで仕事をこなしているように見えます。しかし実際は、シングルタスクを基本にしています。さらに言えば、「マルチタスクのようなシングルタスク」を実施することで、仕事効率を大きく上げているのです。

 

それが今回ご紹介する「1way2job」に深く関係しています。
仕事効率が悪いと感じている方は、マルチタスクの弊害と1way2jobとは何かを知りましょう。

1way2jobとは?

簡単に言えば、「1つの仕事で、2つの作業をすること」です。

 

例えば、棚卸のために半日バックヤードにいたとしましょう。通常ならば棚卸作業をできる限り早く正確に終わらせるのが目標ですが、同時に「バックヤードを整理整頓する」という作業も追加します。

 

仕事をやりやすくするために整理整頓は大切です。せっかくバックヤードに籠るのですから、その時間を使って整理整頓も行えば仕事効率は少なからず上がります。

 

この他、商品を購入してくれたお客様を店頭まで見送ったら、その帰り道に商品の陳列をチェックするなど、常に1way2jobを意識すると細かいところでの仕事効率が上がり、ひいては仕事全体の効率もアップします。

マルチタスクを辞めるべき5つの理由

では、マルチタスクはなぜ悪いのか?その理由をご紹介します。

 

脳のメモリ機能はそこまで優れていない

コンピューターのように、我々の脳にもメモリ(一次記憶装置)のようなものがあります。「ワーキングメモリ」と呼ばれるものです。コンピューターならばメモリ容量が大きく、簡単に増設もできます。一方、脳のメモリはそこまで優れたものではありません。

 

脳が一時的に記憶できる容量の目安は、「数字なら7文字程度」です。かなり少ないですね。同時にこなすタスクが増えるほど脳のメモリを消費するので、仕事効率が自然と下がってしまいます。

 

マルチタスクは生産性を40%低下させる

低下

一般的にマルチタスクと呼ばれるものは、脳科学で言うところの「タスク・スイッチング」になります。マルチタスクといっても本当に同時にこなしているのではなく、瞬時にタスクの切り替えを行なっているそうです。

 

短時間で高速にタスクを切り替えることで、生産性は40%も下がってしまうことを示す研究結果があります。

 

「仕事ができる」と錯覚を起こす危険性

マルチタスクのさらに大きな問題は、「仕事ができる」と思い込んでしまうことです。つまりマルチタスクを日頃から行っている人の多くは、そういう自分に酔いしれている、というのが実情になります。

 

マルチタスクの無限ループにハマってしまう

マルチタスクは言い換えると注意が散漫になっている状態なので、現在抱えているタスク以外のタスクも気になりだします。すると目の前のことに集中できず、他のタスクに手を出す。しかし中途半端に終わるので、結局元の状態に戻るという無限ループにハマってしまうのです。

 

だからこそ、一般的に「仕事ができない」と言われる人は、作業量だけは多いように見えてタスクは進んでいないのです。

 

マルチタスクは健康にも悪影響を及ぼす

脳は体重に対して2%程度の重さしかないにも関わらず、消費エネルギー全体の20%を占めています。マルチタスクはその脳を酷使することになり、活動に必要なエネルギーをあっという間に消費してしまいます。

 

これは人間にとってかなりのストレスであり、ストレスホルモンの影響によって脳の早期老化を引き起こし、認知症リスクを高めるという話もあるのです。

なぜ、マルチタスクをやりがちなのか?

人がマルチタスクに走りがちなのは、「脳が新しい刺激を欲するため」です。人の集中力は長くは持続しないので、新しい刺激を求めるようになります。いくつものタスクは、その刺激としてうってつけで、刺激を受けるとドーパミンが分泌されて、マルチタスクという脳の報酬体系が作られていきます。

 

このように、マルチタスクをすることで脳が刺激を受け、それを報酬と感じるようになるため「仕事ができる」という錯覚を起こすのです。

マルチタスクを今すぐ辞めて、1way2jobへの切り替えを

一本道

マルチタスクは弊害しか生みません。脳は精巧でありながら繊細なので、ストレスには敏感です。2つ以上のタスクを同時にこなすのは脳に多大なストレスを与え、仕事効率を下げるだけでなく日々の健康にまで影響が出てしまうこともあるでしょう。

 

今までマルチタスクをしていた方は、今すぐ辞めるべきです。1way2jobやシングルタスクに切り替えることで、仕事はずっと捗りますし、ストレスも確実に少なくなります。今一度、日々の仕事スタイルを見直してみましょう。

 

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