
今回は5月の誕生石であるエメラルドについてご紹介します。皆さんはエメラルドに対してどのようなイメージをお持ちですか?最も有名な逸話は「クレオパトラが愛した宝石」というものでしょう。
実際のところ、エメラルドとクレオパトラの関係はどのようなものだったのか?その点も併せてエメラルドの魅力を紹介していきます。
世界4大宝石エメラルドの石言葉
エメラルド(Emerald)は、ダイヤモンド・サファイア・ルビーに並ぶ4大宝石として数えられています。そんなエメラルドの石言葉は「愛」「幸福」「希望」であり、ポジティブな思いが込められています。とりわけ「愛の石」として有名であり、恋愛成就に効く宝石として知られています。
エメラルド最大の特徴は息を飲むほど美しい、深いグリーンの色合いです。宝石は通常、外の光を取り入れながら輝きを放ちます。しかしエメラルドはそれ自体が光を宿しているような、不思議な魅力を持った宝石です。
エメラルドはどうやってできる?

エメラルドが誕生するには、私たちが想像する以上に長い年月と激しい地殻変動が必要です。エメラルドはベリリウム系鉱物に分類されますが、理論的にクロム(エメラルドの緑にする元素)がベリリウム系鉱物に混入するのは難しいとされています。
しかし、大陸プレートの移動など膨大なエネルギーが働くことで熱水脈を通じて運ばれたクロムとベリリウムが融合し、エメラルドが誕生します。さらに大陸同士の衝突によって隆起した鉱山の中でエメラルドは発見されるのです。その証拠に、主産地の炭素分には頁岩や石灰岩が含まれており、そこがかつては海の底にあったことを示しています。
そうして過酷な環境で誕生するが故、エメラルドには多くのインクルージョンが取り込まれてしまいます。多くのエメラルドにキズが見られるのはこの成長条件のためです。今日でも無色のオイルや樹脂の含侵処理は、性質上必然的な処理として容認されており、ほとんどのエメラルドに施されています。
エメラルドとクレオパトラ
エメラルドを愛した歴史上の人物といえばクレオパトラが有名です。粉末状に砕いたエメラルドをアイシャドーとして使用したほどであり、自身の名を冠したエメラルド鉱山も所有していました。「その美しさに取り憑かれていた」と言ってもよくらい、クレオパトラとエメラルドの逸話は多く残されています。
一方で、「クレオパトラは美女ではなかったのではないか?」という説もあります。エメラルドのジュエリーを身につけ、アイシャドーをして妖艶な姿をすることで多くの人々を魅了していたのかもしれませんね。
もう一つの誕生石「翡翠(ヒスイ)」

実は、エメラルド以外にも5月の誕生石があります。それは「翡翠(ヒスイ)」です。ヒスイは1958年に全国宝石卸商協同組合によって5月の誕生石として追加されました。
エメラルドほどの希少性はないものの、厳選されたヒスイはエメラルドとはまた違った深く澄んだ緑色です。さらに透き通るような半透明な翡翠は希少性が高く「ろうかん(琅玕)」と称されます。
ちなみにヒスイは2016年に日本鉱物化学会によって「国石」として選定されています。約5,500年前の縄文時代には日本の糸魚川地方でヒスイが誕生し、弥生時代に入ると勾玉や管玉の製作が盛んに行われました。
ヒスイは歴史的にも地質学的にも「日本ならではの宝石」として古くから親しまれ、ジュエリーとしても人気の高い宝石です。
関連記事:ヒスイとは?二種類のヒスイの違いと人工処理の種類、分類を解説
まとめ
5月の誕生石はエメラルドが最も有名ですが、ヒスイもそれに劣らず美しい宝石です。イエロー・ホワイトゴールドとの相性も良く、日常使いのジュエリーとしてもおすすめです。
5月には「新緑」「若葉」「新樹」「万緑」などの季語があります。日本において、エメラルドもヒスイもピッタリの誕生石ですね。大切な人のお誕生日のプレゼントに、あるいは自分自身へのご褒美として、エメラルドやヒスイのジュエリーを購入してみてはいかがでしょうか?
未来宝飾マガジン編集部 監修
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