梅雨から夏にかけて取扱注意のジュエリーとお手入れ方法

2022.05.11 2026.04.16

梅雨から夏にかけて取扱注意のジュエリーとお手入れ方法

湿度が高くじめっとした空気がまとわりつく梅雨が「嫌い」という人は8割以上にのぼります(マイナビ調べ)。そうした時期でも気分を明るくし、梅雨の空気を吹き飛ばしてくれるもののひとつとしてジュエリーが挙げられますが、梅雨時期は特に取り扱いに注意が必要です。そこでこの記事では、梅雨から夏にかけて取扱注意のジュエリーと、そのお手入れ方法についてご紹介します。

 

梅雨はジュエリーの天敵!?

梅雨時期はなぜジュエリーの取り扱いに気をつけなければいけないのか、その理由はやはり「湿度の高さ」にあります。

たとえばパールは、硬度が高く傷には強くとも熱・紫外線・湿度には弱い傾向があります。また、宝石だけでなくリングやチェーンに使われるゴールド・シルバーも湿度に弱く、高湿度の場所に長時間放置されると変色する可能性があるので注意しましょう。

気象庁の観測によると1974年以降、6月の月平均気温が20度を下回ることがなくなっています。ここ50年ほどは気温が高い傾向が続き、さらに梅雨独特の湿度の高さによりこの時期はジュエリーにとって天敵と言えるでしょう。

 

高気温・湿度に弱いジュエリー

高気温・湿度に弱いジュエリー

高気温・湿度に弱いジュエリーをご紹介します。梅雨時期は特に注意が必要なのでチェックしておきましょう。

 

パール、マザーオブパール(母貝)

梅雨時期に最も注意が必要なのはパールやマザーオブパール(母貝)です。これらは有機物で作られた宝石なので、熱や湿度に非常に弱く、長時間紫外線に当たったり湿度の高い場所に放置をすると変色する恐れがあります。

さらに注意が必要なのが、汗と紫外線の強い時期に塗る日焼け止めクリームです。汗の酸性は結晶を溶かしてしまいます。また、日焼け止めクリームの中には水分、油分、その他化学成分が含まれているため、パールなどに長時間触れると変色する可能性があります。

 

エメラルド

エメラルドのモース硬度は7.5〜8.0であり比較的硬い宝石です。しかし、取り扱いは慎重に行う必要があります。

エメラルドの90%以上にはフラクチャー(割れ)を修復する充填処理が行われており、これは光や化学薬品によって劣化する場合があります。

超音波洗浄やスチームクリーナーの手入れはフラクチャーのある石を弱める場合があり、また高温の蒸気はオイルや樹脂がフラクチャーからにじみ出る原因となります。クロスで拭くか、ぬるま湯の石鹸水を使用して優しく磨くのが安全なお手入れ方法です。

 

オパール

オパールは硬度が低く、キズがつきやすい特徴のある宝石です。構造中に水分を含むため乾燥に弱く、強い光や急激な温度変化によって「クレージング」と呼ばれるヒビ割れが発生することがあります。

フッ酸と苛性アルカリ溶液によってダメージを受けるため、クロスを使って優しく拭くか、ぬるま湯の石鹸水を使いお手入れをしましょう。

 

トルマリン

「圧力や熱を加えると電気が発生する」という話から、トルマリンは強い宝石と誤解されがちです。対薬品性は強いのですが、実は急激な温度変化に弱いので注意してください。

夏などに「高温の場所からクーラーの効いた室内に入る」を繰り返すとフラクチャーが生じ、トルマリンを劣化させる原因になるかもしれません。

 

アメシスト

アメジストも熱に弱い宝石です。長時間紫外線に当たると色褪せします。アメジストなどの水晶が美しい発色を保つのは、内包されている微量の鉄分が放射線の影響で異常な原子価を持っているからです。これに強い熱が加わるとイオンが元の状態に戻り、褪色する恐れがあります。

 

ターコイズ

ターコイズのモース硬度は5〜6であり、壊れやすい宝石として取り扱いには注意が必要です。また、熱や湿度が高い場所に長時間さらされると劣化し、変色や表面の損傷、欠けの原因になります。化学薬品や皮脂によって変色することもあるため、梅雨から夏にかけての時期は着用を控える方が良いでしょう。

 

梅雨から夏にかけてのジュエリーお手入れ

梅雨から夏にかけてのジュエリーお手入れ

梅雨から夏にかけて、ジュエリーの輝きを保つためにまず大切なのは「極力使用を避けること」です。使わなければジュエリーにとって悪い環境下にさらされることもなく、輝きを保つことができます。高温を避けるために暗い場所に保管しましょう。

一つ注意しなければいけないのは、湿気に弱いからといって乾燥剤と一緒に保管しないことです。ジュエリーにも適度な湿気が必要なので、乾燥剤は入れずに保管しましょう。暗い場所に保管するだけでも多湿は避けられます。

また、6月は ジューンブライドの季節なので友人・知人の結婚式へ出席するためにパールなどのジュエリーを身につける方も多いでしょう。そうした場合は身に着ける時間を極力少なくし、かつ帰宅後はすぐにジュエリーを外してお手入れをしましょう。

お手入れ方法としては、その日に付着した汗や皮脂、化粧品などを柔らかい布で拭き取るだけで十分です。大切なのは「帰宅したらすぐに行うこと」「着用したら忘れずに行うこと」です。特別なクリーナーなどは不要なので、「着用したら必ずお手入れをする」をルーティンにしましょう。

ダイヤモンドやサファイアなど、硬度が高い無機質の宝石はぬるま湯で優しく洗い、その後に柔らかい布で水分を拭き取ることで簡単にお手入れができます。

 

まとめ

ジュエリーは日頃のお手入れを少し意識するだけで輝きの持続性が大きく変わります。いきなり変色・欠損することはありませんが、長い時間をかけて少しずつ変化していくため、こまめなお手入れが肝心です。梅雨から夏にかけての時期は特にジュエリーへのダメージが大きいので十分注意してください。

 

未来宝飾マガジン編集部 監修

 

 

関連記事

 


PAGE TOP