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【ジュエリー専門弁護士に聞く】ネットで安全に宝石を購入するには?

2023.08.30 2023.09.20

【ジュエリー専門弁護士に聞く】ネットで安全に宝石を購入するには?

―SNSやフリマアプリで宝飾品・宝石を買いたいけど詐欺に遭わないか心配

―信頼できる販売者かどうかを見極めたい

―トラブルに巻き込まれずに宝飾品・宝石を手に入れたい

 

今回は店舗を持たない“ネット限定の販売者”から安心して宝飾品を買うために気をつけておくべきことについて、ジュエリー専門弁護士をされている「Jewelry and Law~弁護士新田真之介のジュエリー法務~」の新田先生にお伺いしていきます。

 

店舗が無い場合はここをチェック!安全かどうかの見極め方

安心できる販売者かを見極める方法を教えてください。

宝石業界は販売の際に必要な免許がないため、日々新しい販売者が様々なスタイルで参入しています。

 

店舗があるお店と、ネットやSNS、フリマアプリ販売の違いは、商品に不備があった、偽物だったなど、何かトラブルがあったときに連絡の取れる手段が限られていることです。

 

だからこそ、店舗を持たない販売者から商品を買う際は、トラブルが発生したときにきちんと対応してくれるかどうかの見極めが必要不可欠です。以下の3つのポイントをチェックしましょう。

 

『特定商取引法に基づく表示』を確認する

まず大前提として詐欺サイトから買わないように注意してください。典型的な架空サイト詐欺は『特定商取引法に基づく表示』を確認することで判断できます。

 

通信販売は「特定商取引法」という法律の対象になっていて、規則上、ウェブサイトやSNS上に『特定商取引法に基づく表示』を掲載しなければなりません。『特定商取引法に基づく表示』には事業者の氏名や住所、返品のルールなどが書かれているので、まずはそこを確認しましょう。

 

『特定商取引法に基づく表示』をどこかからコピーしてきている架空サイト詐欺もあるのですが、表記されている住所を調べてみると大抵は判断できると思います。また最近は詐欺サイトをまとめているブログもあるので、そこで調べてみて「詐欺サイトである」という情報がでてきたら要注意です。

 

良い情報だけでなく、悪い情報も隠さずに書いている

【法律point1】商品説明はココを押さえる!

どんな商品にも必ずメリット・デメリットはあるはずなので「この宝石は質も高く、滅多に出回りません!」や「今がチャンスです!」というような煽る書き方をしている販売者よりも、「悪いこと」もきちんと書いている販売者の方が信頼性が高いです。

 

宝石は決して安い買い物では無いからこそ、誠実に対応してくれる販売者と付き合うことをおすすめします。

 

写真の撮り方を工夫している

宝石を買う際は写真の撮り方を工夫している業者を選ぶ

宝石は照明の色味によって見え方が変わりますし、角度を変えるだけでも見え方が全く異なるため、1枚の写真だけを信じて購入してしまうと、実物が届いてから「思ったほど綺麗じゃなかった」「写真では分からない傷があった」ということが起こりやすくなります。

 

なので、複数のライトを使って色味を伝えたり、手の上に載せたときの大きさを写したりと、写真の撮り方を工夫している販売者を選ぶと良いでしょう。

 

通信販売で一番多いのが「写真だと綺麗なのに実物はそうでもなかった」ないしは「大きさの印象が違った」というイメージ違いのギャップなので、そのギャップを埋めるための努力をきちんとしている販売者は良い販売者だと思います。

宝石を買う際は写真の撮り方を工夫している業者を選ぶ

商品を見極めるために!チェックしておくべきポイント

宝石の質を確認するときに、チェックしておくべきことはありますか?

まずは鑑別書やグレーディングレポートなどの鑑定機関の出した結果を確認してください。

 

ここで宝石の種類や処理の有無を把握できるのですが、フリマアプリやSNSの販売の場合、鑑別書が無いこともあります。

 

鑑別書が無いのであれば、写真を見て値段が適正かを判断しなければならないので、鑑別書の有無は重要なポイントです。

 

それから「こだわる部分」をきちんと確認することが大切です。

 

色が濃いことが重要なのか、大きい宝石がほしいのか、スターがはっきりまっすぐ出ていることが重要なのか。そのこだわりを軸に販売者に質問をして、納得感を得てから買うようにしてください。

 

例えば、大きさが気になっているのであれば「定規をあてた写真もアップしてくれませんか?」とお願いしてみたり、色味を重視しているのであれば「太陽光にあてた写真を見せてください」とお願いするなど、自分のこだわりの部分は追加で写真を撮ってもらったり、適切な質問をしながら確認することが大切ですね。

もしもの為に!やり取りや商品ページを残しておく

SNSやフリマアプリで購入する前にやっておくべきことはありますか?

「この説明文に惹かれて、この文章を信じて買ったけど、その説明文と商品が違っていた」ということが無いとは言い切れません。なので、スクリーンショットなどでやり取りや商品ページを残しておくことが必要です。

 

例えば「ずっしりとした1カラットアップ!」と記載されていたが、実際には0.9カラットしかなかった場合。その文言が記載されていた商品ページやメッセージのやりとりを残しておくことで「表示と違う」と言いやすくなります。

 

やり取りや商品ページを控えておかないと、弁護士に相談しても判断しかねる場合があるので、トラブルを回避するためにも記録を残した方が良いですね。

商品が届いてからが重要!検品する際の注意点

商品が届いたらどのような検品を行えばいいのでしょうか?

「チェーンが切れていた」「石が外れた」といったトラブルがあった場合、届いてから時間が経てば経つほど、どちらに問題があったのか分からなくなってしまいます。

 

例えば届いてすぐ検品をして「石の留め方が緩かった」ということが判明した場合は、出荷時のミスの可能性が高くなります。ですが1〜2週間経ってから「石の留め方が緩い」と言われても、その1~2週間の間にぶつけた可能性があると見なされてしまいます。

 

ですので、商品が届いたら、まずはきちんと商品を検品して、気になるところがあれば、証拠を写真で残したあと、すぐに販売者に伝えるようにしてください。

 

フリマサイトの場合は、評価をしてしてしまうと出品者とのやりとりができなくなってしまいます。ですから、必ず検品してから評価するようにしましょう。

着用前に販売者に確認しておくべきことはありますか?

宝飾品や宝石は絶対壊れないというものではありません。チェーンは引っ張ったら切れるし、石もぶつけたら傷が付いたり割れることもあります。なので「どう取り扱うと良いか」を販売者に質問すると良いですね。

 

誠実な販売者であれば専門知識を元に「こういう場所で着用するのは注意してください」「着けたあとに空拭きするようにしてください」とアドバイスをしてくれるはずです。

 

せっかく買った宝石で悲しい思いをしないためにも、あらかじめ扱い方を聞いて、気になる点があればすぐに伝えることをおすすめします。

返品できるケースと返品出来ないケース

明らかにサイト上の画像と商品が違う場合は返品事由になりますか?

文字で書いている情報と商品が違っている場合は『契約不適合責任』として返品事由になります。例えば、18金と書いていたが10金だった、ダイヤモンドと書いていたがキュービックジルコニアだったなど、書いていた文字情報と異なる場合は「誤認表示」または「契約不適合責任」と見なされます。

 

しかし、サイズ表記に嘘がない商品に対して「もっと大きいと思った」という理由は、表記に嘘が無いため返品事由にはなりません。

 

色味については程度問題になるかと思います。例えば写真に加工が施されていた、背景により色が強調され現物と明らかに違った、などの場合は「返品事由になる」と判断される可能性もあります。

 

消費者契約法上の判断基準は“一般消費者の標準的な感覚”を規範にしているので、サイト上の画像と現物が明らかに別次元だと思えるのであれば、契約違反になることも十分にあり得ます。

ジュエリー専門弁護士の新田先生が、購入の際に気を付けていることは?

ジュエリー専門弁護士の新田先生が気を付けていることは何ですか?

私も買う側になることが多いので、意識しているのは「これは契約内容だよね」とお互い認識に齟齬(そご)がないように確認することです。

 

自分がこだわっている部分は細かく確認するようにして、トラブルに巻き込まれないように気をつけていただきたいですね。

まとめ

今回は店舗を持たない“ネット限定の販売者”から安心して宝飾品を買うために気をつけておくべきことについて、ジュエリー専門弁護士をされている新田先生にお伺いしました。

  • 「特定商取引法」の表示の有無と内容を確認する
  • 商品説明には良いことだけでなく「悪いこと」も書いているかを確認する
  • 「写真の撮り方に工夫があるか」を確認する
  • 「鑑別書の有無」を確認し、自分がこだわりたい部分に関しては「積極的に質問する」
  • 防衛策として「やり取りや商品ページを残しておく」
  • 商品が届いたら「すぐに検品を行い、不備があれば証拠写真を残し速やかに連絡する」
  • 文字で書いている情報と商品が異なる場合、写真と現物が明らかに別次元のものは返品事由になる

 

宝飾品に関するトラブルは「ジュエリー専門弁護士」へ相談しよう

Jewelry and Law

Jewelry and Law~弁護士新田真之介のジュエリー法務~」では、ジュエリー販売でのトラブル、クレーム対応、リペアやオーダーメイドなどでおきやすい法律トラブルを専門弁護士へ相談することができます。

 

ジュエリー業界に見識のある専門の弁護士に相談することで、的確なアドバイスを受けることができます。お困りごとが発生した際にはぜひお役立てください。

 

<相談事例>
・販売したジュエリーに「傷がついていた」と後日返品クレームが来ています。販売時にはそのような傷はありませんでした。
・修理対応したジュエリーを納品したら「自分が預けた石とはちがう。すり替えられた!」と言いがかりを付けられています。

 

新田先生のインスタグラム、ツイッターもご覧ください!

 

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