宝飾業界にとってホワイトデー商戦は年間イベントの1つ。日本中の男性が女性にバレンタインデーのお返しをする日であり、夫婦や恋人の間ではジェエリーをお返しに選ぶ男性も多くいらっしゃいます。
ちなみに2020年のホワイトデー推計市場は295億円であり、前年比40%減でした。コロナ禍から徐々に経済が回復している現在、2022年のホワイトデーは例年通りの水準にV字回復する可能性があります。
また、2022年のホワイトデーは月曜日なので、1週間のうちで購買意欲が最も高まる金曜日と土曜日に商戦が集中することになります。今のうちに男性客に勧めるべきホワイトデージュエリーについて知り、商機を逃さないようにしましょう。
2022年は「大胆ジュエリー」がトレンド
まず知っておくべきは2022年のジュエリートレンドです。ホワイトデージュエリーを購入するのは大体が男性客であり、女性ファッションのトレンドには敏感ではない人が多いのが実情です。そのためスタッフが2022年のトレンドを丁寧に説明すれば購買意欲が高まる可能性があります。
また、しっかりとトレンドを押さえた商品のご提案ができれば、接客に満足した男性客と商品を気に入ったパートナーの女性、両方をリピーターとして獲得できるかもしれません。
2022年のトレンドは「大胆ジュエリー」です。2022年春夏ファッショショーでは多くのトップブランドがシンプルながら大胆なデザインをあしらったジュエリーを公開しました。如何にポイントをまとめます。
- 形状はシンプル
- サイズは大きめ
- カラーは派手め
- ゴツゴツしているデザインが多い
昨今は2000年代を彷彿とさせる「Y2K(Year 2000の短縮形)ファッション」が流行になっており、シンプルなファッションに大胆ジュエリーが非常にマッチするため、2022年は大胆ジュエリーが大きく流行る可能性が高いでしょう。
関連記事:【2022年最新】今年来るジュエリーは「ポップ×大胆」
男性客にホワイトデージュエリーを勧める際のポイント
男性客にホワイトデージュエリーを勧める際は3つのポイントを押さえる必要があります。各ポイントを押さえ、お客様とホワイトデージュエリーを渡す相手が満足するような接客を心がけましょう。
男性客の向こう側にいる女性客を見る
ホワイトデージュエリーを購入するのは男性客ですが、その向こう側にいる女性客を接客するような気持ちで臨みましょう。スタッフの目標は「商品を買っていただく」ことではなく、「買っていただいた商品をお相手の女性に満足いただく」ことです。
つまり、スタッフも「ホワイトデージュエリーをプレゼントする一員」という認識を持ってください。そして目の前にいる男性客ではなく、向こう側にいる女性客をイメージしながら接客しましょう。
男性客の中には「アドバイスが欲しい」と考えている方も多いため、お相手の女性について積極的に質問するのがベターです。男性客の答えられる範囲で構わないのでヒアリングしましょう。
- 女性の年代
- ファッションの傾向
- 好きなファッション雑誌
- 好きなファッションモデル
- 好きなブランド
- 好きなカラー
- 男性客から見たイメージ
親身になって相談に乗る
ホワイトデージュエリーを購入する男性客は不安を抱えています。「何が喜ばれるかな?」「このジュエリーで本当に良いのかな?」、女性に対する気持ちが強いほど不安は大きくなるものなので、スタッフがサポートしましょう。
まずは親身になって相談に乗り、男性客の立場になって物事を考えることです。スタッフが利己的に、あれこれと商品を進めてはお客様が引いてしまいます。ジュエリーに対するイメージをしっかりとヒアリングした上で、プロフェッショナルの視点からいくつかの提案を行いましょう。
「今年(2022年)のトレンドはこのような大胆なデザインなのですが、お相手の女性はトレンドに敏感な方でしょうか?
でしたらこちらのジェエリーは、春夏のファッションショーで多く見られたデザインに類似しているので喜んでいただけると思います」
予算をしっかりと聞いておく
男性は女性よりも論理的な思考回路をしているので、具体的な予算を決めてショッピングをするお客様が少なくありません。また、ホワイトデーは単にプレゼントを渡すだけでなく特別なデートプランを用意している可能性もあるため、ホワイトデージュエリーに対する予算が明確に決まっている方が多いでしょう。
従って、事前に予算をしっかりと聞いておくことが大切です。ただし予算を聞いたからといって100%予算内に収めようとする必要はありません。最終的に大切なのは男性客とお相手に女性に満足いただくことなので、多少予算を超えても素敵な商品があれば積極的に勧めてください。
予算は決まっていても良いジュエリーがあれば奮発したいと考えている方もいらっしゃいます。しかし予算を著しく超える場合はNGなので、「予算に対して20%の上乗せが上限」とひとまず考えて提案してみましょう。
戦い方を知りホワイトデー商戦を勝ち抜こう
バレンタインデーが過ぎれば小売業界全体がホワイトデーに向けて商戦をスタートします。1ヶ月間の商戦を勝ち抜くためにも、ホワイトデージュエリーを勧める際のポイントを押さえながら接客していきましょう。
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