ジュエリーはダイヤモンドをはじめとした希少石と金などの貴金属から作られています。希少性はもちろん、美しく強い素材で劣化が少ないため、資産、あるいはステータスとして身につける人も多くいらっしゃいます。
希少な資産は権力のある人物に流れていきますから、かつてはジュエリーを持っていたのは王族や貴族が中心でした。彼らは多くのジュエリーで身を飾り、自分たちの権力を誇示したのです。
しかし、ジュエリーは資産的価値だけでなく、精神的な価値を持っています。実はその精神的価値こそジュエリーの醍醐味なんですよ。
ただの資産ではないジュエリー
もしあなたが資産(お金)を増やすのであればどんなジュエリーを買うのがベストでしょうか。
今値上がりしているゴールドを使ったジュエリーか、はたまた素晴らしいダイヤモンドを使ったネックレスか…。あなたが本当に投資目的だけで買うのであれば、ジュエリーを選ぶ必要はありません。ただの金塊を買うだけでいいのです。または宝石を裸石(ルース)の状態で金庫に入れておくことです。
なぜなら金やダイヤモンドをジュエリーにするのにはデザイナーや職人の力が必要だからです。工賃をわざわざかけてジュエリーにすることは効率的とはいえません。
ジュエリーはあくまで装飾品、身につけるものです。身につける資産であるからこそ精神的価値が生まれてきました。
根本は死の恐怖から身を守るお守り
どうして人はジュエリーを身につけてきたのでしょうか。ジュエリーは大自然の脅威から身を守るため、お守りとして肉食獣の牙を身につけたのが始まりと言われています。
これは野生の持つパワーを身に纏うことで、その力を自分に宿すアニミズムという発想からきています。ジュエリーの根本は大自然の脅威から身を守るためのお守りだったのです。そしてこのお守りという部分は今でもジュエリーの重要な要素となります。
精神的価値を生んだジュエリーの素材としての特性
旧石器時代のジュエリーの多くは牙や貝を使ったジュエリーが使用されてきましたが、徐々に天然石、宝石、金属に変わります。なぜなら鉱物は丈夫なだけでなく、人間にとって生活になくてはならないものだったからです。
例えば火打ち石。小さな石をぶつけ合うことで火を起こすことができる火打ち石は人の生活を大きく変化させました。当時の人は火花を散らす石を見て、まるで魔法のように感じたのではないでしょうか。野生の動物は本能で火を怖がります。肉食獣に怯えて生活していた人間は火を手にすることでらから身を守ることができました。まさに鉱物は自分たちを守ってくれる特別なものだったのです。
他にも鉱物からはナイフや絵の具のように人間の生活や文化を育む道具が作り出され、大きな文明を築いていくことになります。そういった背景から命を守り自分達を豊かにしてくれる鉱物はお守りとして身につけられていくことになります。
生き続けるジュエリーの精神的価値
そこから宝飾文化が芽生えるのはさらに後で、4大文明が発達する中でジュエリーは神に対する信仰心の象徴となっていきます。神の子と呼ばれたエジプトの王ファラオは多くのジュエリーを身につけ自分が特別な者であることを国民に伝えました。
そして都市国家が成立し王や貴族が身につけたことでジュエリーを所有することがステータスとなっていきます。希少な宝石や金属を使用した豪華絢爛なジュエリーは特別な人間しか手に入れることのできない憧れの対象でした。
ジュエリーがステータスとして扱われた時代でも信仰の対象になるジュエリーが作られていました。それは王冠です。王冠は天空の星々、つまり天上の神々をイメージして作られています。戴冠式は「天上の神々から祝福される地上の王」であることを証明する大切な儀式でした。
身につける資産となったジュエリー
その後、王朝の崩壊と共に没落貴族からジュエリーを買い取る行為が一般化したことで「資産性」の対象となっていきます。ヨーロッパではいざという時のための資産として自分の子供にジュエリーを贈る習慣が生まれました。現在でも旅行中、何かあった時のために換金しやすい貴金属を身につけるという方もいらっしゃいますよね。
資産といえば土地や家、貨幣になりますが、これはその国の経済や治安が守られている状態だからこそ成立するものになります。ジュエリーはどんな状態の時でも持っておける資産として、人に安心感を与えました。
ジュエリーの精神的価値が揺るがないのは資産性があるから
ジュエリーは旧石器時代、お守りや信仰の対象としての精神的価値が重要視されてきました。さらに希少石や貴金属を使用することでステータスと資産性が備わり、何かあればジュエリーを売ることで実際に自分の生活を守ることが出来るようになりました。
ジュエリーはそういった意味で最も理に適ったお守りになっているのです。ジュエリーは資産性と精神的価値が合わさった非常に稀有な存在と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ジュエリーは多様な価値を持つことで独自の精神的価値を生み出していることがわかりました。特にヨーロッパのようにジュエリーと歴史的に関わりが深い国や、宝石の産出国では小さい頃からジュエリーに慣れ親しむ文化が根付いています。
宝石文化に馴染みがない日本ではステータス、資産性、ファッションなどの要素が重要視されていますが、ジュエリーの本質は精神的価値のあるお守りになることです。
あなたの大切にしているジュエリーはいざという時、資産的にも精神的にもあなたの支えになってくれることでしょう。
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