リングを購入する上でまず大切なことは、「適切なサイズで購入すること」です。自分の、あるいはお相手の日本におけるリングサイズは把握していても、海外のサイズ表記となると何が適切かわからない、という方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、国によって異なるリングのサイズ表記についてご紹介します。早見表もご用意したので、ぜひ参考にしてください。
日本ではJCS規格が慣用的に使われている
日本におけるリングのサイズ表記には「JCS規格」と「JIS規格」という2つの種類があります。
JCS規格は「ジャパンカスタムサイズ」の略であり、一般的に使われている「10号」「11号」といった日本独自のリングサイズ規格です。最も小さい1号サイズの内径は13.0mm、内周は40.8mmとなっています。サイズが1つ大きくなるにつれて内径は1/3mm、内周は1.0mmほど大きくなっていきます。
一方、JIS規格とはISO(国際標準化機構)が定めているリングサイズを参考に、JJA(日本ジュエリー協会)が定めたリングサイズ規格です。国際的な共通サイズはこのJIS規格が使われていますが、前述のように現在でもJCS規格が慣用的に使われています。
JCS規格とJIS規格の違い
それではJCS規格とJIS規格の違いを明確にするために、早見表をご用意しました。日本国内でもブランドや店舗によって採用しているリングサイズ規格が異なるので、どちらかの規格で自分やお相手のサイズがわからない時は参考にしてください。
JCS規格とJIS規格の早見表
日本のリングサイズと各国の違い
それでは海外のリングサイズをご紹介します。アメリカとイギリスは日本のように独自にリングサイズ規格を採用しており、ヨーロッパやその他の国ではISO規格(JIS規格と同様)を採用している国が多くなっています。
アメリカのリングサイズ規格は日本のJCS規格と類似しているようですが、アメリカではinch(インチ)を採用しているため、「2.5」や「3.5-4」など日本のJCS規格とは明らかに異なるので注意してください。ちなみに同じ北米のカナダでも同様のリングサイズ規格が用いられています。
日本と各国のリングサイズ早見表
リングサイズを自分で測る方法
オンラインショッピングでジュエリーを購入することの多い現代において、リングサイズを自分で測る方法を知っておくと何かと便利です。
まず、白い糸または細長く切った紙を用意して、リングサイズを測りたい指の一番太い部分に巻きつけます(一般的には第一関節と第二関節の中間部分)。その際は緩すぎず締めすぎず、適度な具合に巻き付けるのがポイントです。糸または紙が交わった部分にペンなどで印をつけましょう。
印をつけた部分の長さが指の外周、つまりはリングの内周にあたるので、早見表を参考にしながらぴったりのリングサイズを見つけましょう。ちなみに測る時間帯やその日のむくみ具合によっては微妙にサイズが変わるため、できれば朝夕2回測ることをお勧めします。
もう1つ注意すべきは「ブランドによってリングサイズが微妙に異なるケースがある」ということです。同じリングサイズでもブランドによって若干サイズが異なるため、不安な時はブランドに問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ
今回は各国や日本のリングサイズについてご紹介しました。これで海外旅行時や、海外ブランドのリングを購入する際もバッチリですね。
ちなみに日常的に着用するリングの場合はフィット感によって指の疲れ具合が異なるため、指当たりや裏面の形状も気にすると良いでしょう。ブライダルリングなど一生モノとして購入する際は、オーダーメイドもおすすめです。0.5やそれ以下の細かいサイズ刻みであなたにあったサイズで作成してもらえるでしょう。
関連記事
- ダイヤにエメラルド!硬度の高い宝石を扱う時のポイントとは?
- 真珠にタンザナイト!硬度の低い宝石を扱う時のポイントとは?
- 資産やステータスだけじゃない、ジュエリーの精神的価値とは?
- 【6月の誕生石】月の雫(パール)とムーンストーン
- ローズカットダイヤモンドとは?研磨の定義から、その歴史と価値に迫る
- 合成ダイヤモンドとは?その特徴にマーケティング、販売倫理までを検証