「ネットで〇〇できる！」の文言を見かけると、怪しいと思ってしまうのは私だけでしょうか？いいえ、これを読まれている方の中にもそうした印象を持つ方は多いはず。
ですが、コンテンツマーケティングは正当な集客方法であり、ネット上で行うものですが怪しい点は何1つありません。案外地道な作業の連続で、それでも「継続は力なり」で続ければ必ずビジネスに貢献します。
リアルでの集客が難しくなった現代、ネット集客の基本とも言えるコンテンツマーケティングの基礎知識をご紹介します。宝飾業界人必見です。
コンテンツマーケティングとは何か？
コンテンツマーケティングとは、コンテンツを使ってネット上で集客するマーケティング手法です。
ちなみにコンテンツ（Content）とは何かを説明すると、ネット上で公開されている情報は全てコンテンツだと言えます。直訳すると「中身」「内容」という意味であり、ネット上では情報全般を指す言葉です。
コンテンツマーケティングの流れを簡単に説明すると、次のようになります。
コンテンツを作る
→ネット上に公開する
→ユーザーがコンテンツを見る
→企業や製品に興味を持つ
→問い合わせをする
かなりざっくりですが、ここまではコンテンツマーケティングの範囲です。その後の商談等はセールスの領域になります。
コンテンツの種類さらっとご紹介
コンテンツマーケティングでは多種多様なコンテンツを使って集客を行います。ここでは、コンテンツの種類を簡単にご紹介します。
①記事コンテンツ
最もポピュラーなコンテンツ。ブログ記事、コラム記事、インタビュー記事、製品比較記事など色々な種類があります。
②動画コンテンツ
YouTubeを中心に活用するコンテンツ。動画はテキストよりも圧倒的な情報量を持っており、インパクトの強いコンテンツに仕上げられます。
③インフォグラフィック
製品やサービスの内容、ブランドの沿革などをグラフィックとして表現するコンテンツ。記事コンテンツなどの補完的な役割を持ちます。
④SNS投稿
TwitterやFacebookなどの企業アカウントから投稿したコンテンツ。ユーザーと近い位置でコミュニケーションを取れるのが特徴です。
⑤ホワイトペーパー
製品やサービスの概要、あるいは調査結果などをまとめた資料です。PDF形式が大半で、ホワイトペーパーを提供する対価としてユーザーの個人情報を取得します。
⑥e-Book
書籍ほどではないけれど、製品やサービスの具体的なノウハウなどについて書かれた電子書籍です。出版の必要はなく、ホワイトペーパー同様に個人情報取得目的で提供されます。
⑦ランディングページ
記事コンテンツなどで自社製品やサービスに興味を持ったユーザーに対し、製品等の内容や効果をより具体的に記述したコンテンツ。ホワイトペーパーダウンロードなどのアクションへ繋げるのに有効です。
⑧プレゼンテーション
パワーポイント等で作成した資料型コンテンツ。SlideShareなどのサイトで共有して集客に活用できます。有料シェアも可能です。
⑨ポッドキャスト
記事コンテンツと同類の内容を音声化して配信するコンテンツ。日本ではあまり普及していませんが、海外ではどこでも楽しめるエンターテイメントとして人気です。
⑩プレスリリース
報道関係者向けに発信するコンテンツ。新しい製品やサービスを提供する際などに活用します。上手く活用すればメディアで報道され、大きな集客効果が期待できます。
コンテンツマーケティングで期待できる効果
コンテンツマーケティング実施にあたり期待できる最大の効果は、営業を頑張らなくても集客できるようになることです。
以前の集客方法は営業をかける、セミナーを開く、展示会に出展する、DMを送信するなどが一般的でした。これは、「企業側が伝えたい情報を一方通行的に発信する」という、アウトバウンド形式の集客です。
一方、コンテンツマーケティングでは「ユーザーが欲しい情報を用意して、ユーザー自身が辿り着けるようにネット上に置く」という、インバウンド形式の集客になります。
コンテンツを用意してネット上で公開するという作業は必要ですが、後はユーザー自身がコンテンツに触れて、興味を持ったらユーザー側からアプローチしてくれます。以前のように営業が頑張らなくても集客できるようになるので、商談等により力を注げるようになります。
コンテンツマーケティングの効果が出るには、少なくとも半年程度
コンテンツマーケティングはアウトバウンド型と違って、やればすぐに効果が出る手法ではありません。コンテンツが積み上がるほどSEO効果が高まり、徐々に検索結果上位に表示されていくようになるため、始めてから効果が出るまで半年はかかると考えておきましょう。その間、コンテンツを作る→公開するの地道な作業を続けなければいけないので、決して楽ではありません。
ただ、継続しコンテンツマーケティングのベクトルが正しければ必ず効果を発揮します。つまり、PDCAサイクル(※1)を継続的に繰り返し、効果測定と修正を行いながらマーケティング効果を高めていくのがポイントです。
（※1）Plan(計画)・Do（実行）・Check（評価）・Action（改善）を繰り返すことによって、生産管理や品質管理などの管理業務を継続的に改善していく手法のこと。
リアルでの集客が難しくなった現代、コンテンツマーケティングで新しい集客方法を検討してみてはいかがでしょうか？
