
パールといえば日本でも馴染み深い宝石ですよね。特に冠婚葬祭の時に身に付けられるネックレスは多くの方がお持ちではないでしょうか。そんなパールはここ数年で需要が急増しており、供給が追いついていない状態になっています。
東京や大阪など外国人観光客が多い地域のジュエリーショップの中には「お一人さま〇点まで」と書かれた看板を立てている所も見かけます。なぜ今パールがここまで人気となり、品薄になっているのでしょうか。
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需要の急増で品不足が続くパール

ツーソンで開催されたAGTA GemFair Tucson 2024では、カラーストーン市場の現状についての動向がみられました。その中で特にパールの需要が急増している現状について、多くの専門家が意見を述べています。
ジェムワールド インターナショナル社のリサーチディレクターを務めるロバートソン氏は「真珠はパンデミック中にあらゆる宝石の中で最も打撃を受けた宝石で、タヒチ真珠・南洋真珠・あこや真珠など、ほとんどの種類で価格が高騰している」と述べています。ヨーロッパや米国ではパールがファッショントレンドとなっており、需要の高さから世界中で製品不足、素材不足が起こっているそうです。
世界中でパールが人気の理由
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なぜこんなにも真珠ブームになっているのでしょうか。この背景には、最近ジュエリー業界でもユニセックスなデザインが注目されているという事があります。
パールは今まで女性が身に着ける宝石というイメージが強かったですが、ここ数年で男性もパールを身に着けるようになってきています。男性インフルエンサーがパールジュエリーを楽しんでいる様子がSNSにアップされるなどの影響もあってか、一般男性にも少しずつ浸透してきているようです。国内外のパールブランドでも、男性も楽しめるユニセックスなデザインを多く発表していますよ。
中国でパールが人気の理由

世界中で大人気のパールですが、その中でも特に中国での需要が高くなっています。これは習近平国家主席の奥さんである彭麗媛氏がパール好きだと知られたのがきっかけのようです。他にも人気女優やインフルエンサーの影響力もあって中国では空前のパールブームが巻き起こっているようですよ。
日本でも多くの中国人観光客があこや真珠を求めて列を作っているのを見かけます。経済的に落ち着いてきたとはいえ現在の円安を考えると、まだまだ品薄が続きそうですね。中国ではあこや真珠と同様にゴールデンパールも非常に人気があります。
パールの高騰と生産が追いつかない理由

パールの生産が追い付かない理由は、真珠を養殖するコストが高くなっていることも一つですが、地球温暖化による海水温の上昇や環境汚染などによって高品質な真珠が取れにくくなっていると聞きます。美しい真珠は母貝が元気に育つ海がなければ成長することができません。環境を改善することは一朝一夕にはできませんから、より高品質なパールはさらに希少になっていくかもしれませんね。
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日本のあこや真珠が減少している理由

パールの中でも特に価格が高騰しているのが、日本が誇る宝石あこや真珠です。あるテレビ番組では価格が3倍ほどになっていると放送されていました。驚きですよね。日本のあこや真珠はもともと世界的に人気の高い宝石ですが、現在大きな問題を抱えています。
2019年ごろからあこや真珠の母貝が大量死してしまう事態が発生しているのです。研究の結果、新型のウイルスと海水温の上昇など環境変化の複合的な要素によって起こることがわかりましたが、現在も根本的な解決方法は見つかっていません。
現在は母貝が育ちやすい場所に漁場を作り養殖を行っているそうですが、母貝の数が減ったということはまずは母貝を育てるために時間が必要となります。元気な母貝が育たないことには真珠を養殖することもできませんから、養殖場では様々な工夫をしながら母貝を育てているそうです。以前のように安定した数を供給するのには時間がかかりそうですね。
まとめ
- パールは世界中で需要が急増しており、製品不足、素材不足が続いている
- 男性も楽しめるユニセックスなデザインが増えたことがパールブームに繋がった
- 中国では空前のパールブームが起こっており、日本のあこや真珠を求める観光客も多い
- 地球温暖化による海水温の上昇や環境汚染などによって高品質な真珠が取れにくくなっている
- 日本のあこや真珠は2019年頃からウイルスや環境変化によって母貝の数が減っている
いかがでしたでしょうか。中国を初めヨーロッパや米国のパール需要の高まり、そしてウイルスや環境変化によるあこや真珠の減少によって価格高騰が続いているのがわかりました。いくら養殖ができるとはいえ、実際に真珠を作るのは海と母貝の自然の力です。自然の大切さを改めて感じますね。
真珠は宝石の中では繊細な部類に入りますが、丁寧に使うことで美しい状態を保つことができます。外した時に柔らかな布拭く、2〜3年に1回糸替えをするなど定期的にメンテナンスをしてみてくださいね。美しい真珠はどんどん手に入りにくくなっていますから、今あるものを大切にするのも一つだと思います。
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未来宝飾マガジン編集部 監修
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