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グランディディエライトの特徴と今後の資産性を考察

2021.07.19 2024.03.21

グランディディエライトの特徴と今後の資産性を考察

青い宝石の代名詞はサファイア、アクアマリン、次いでブルートパーズ、トルマリンなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 

統的な青は普遍性、レアな希少石には付加価値としての資産性が考慮されますが、次世代の青色希少宝石として流通するグランディディエライト(Grandidierite)は日本で流行の兆しを見せています。

 

今回はグランディディエライトの特性、そしてその希少価値を解説していくのでぜひ参考にしてみてください。

 

グランディディエライトとは?

グランディディエライトは、ブルーのメタリックカラーが美しい希少石。ジュエリー映えする透明質の石が非常に少ないため「幻の宝石」と呼ばれ、2015年にはForbes社の「世界で最も高価な宝石」の3位にランクインを果たしました。

 

宝石に明るい方でなければ知らないコレクターストーンですが、TVメディアで「レア宝石」として紹介されたこと、SNS等で拡散されたことにより日本でプチブレイクを遂げました。

 

グランディディエライト基本情報

化学組成 (Mg,Fe)Al3BSiO9
結晶系 斜方系
モース硬度 7.5
劈開 2方向に完全
比重 2.85~3.00
屈折率 1.583~1.639
複屈折率 あり
多色性 非常に強い3色性

グランディディエライトの産地と特徴

ここではグランディディエライトの産地と特徴について、レアストーンと言われる理由についてメス入れしていきたいと思います。

 

産出場所は多いが宝石質の石が少ない!

マダガスカル

グランディディエライトは1902年にマダガスカルで発見され、フランス人探検家Alfred Grandidier(アルフレッド・グランディディエ)氏に敬意を表して名づけられました。

 

発見当時は半透明の石ばかりでしたが、2000年にスリランカで初めて宝石質のものが発見されたことで一気に注目を浴びます。さらに2014年頃、マダガスカルのトラノマロ(Tarnomaro)新鉱床でジェムクオリティーの結晶が産出し、それまで不透明が常識だったグランディディエライトは「レアストーン」として認知されるようになりました。

 

マダガスカル、スリランカ、アメリカ、アルジェリア、イタリア、チェコ、スリナム、インドやニュージーランドなど各地で発見されていますが、ジェムクオリティーはマダガスカルのみで産出します。

 

クリアな石が少ないことで価値を高めてきた一方で、審美性に富んだファセットカットを施せる石がそもそも少ない点が、宝石として認知、流通されにくい理由にもなっています。

 

グランディディエライトの色相と特徴

非常に美しい青色宝石のグランディディエライト、そのトーンは鉄由来による淡い青色、ネオンブルー、またはグリーン。まるでロンドンブルー/スイスブルートパーズ、アパタイト、アクアマリン、またはグリーントルマリンのような色合いを見せます。

 

透明度が低く内包物が多いのが難点ですが、このグランディディエライトはタンザナイト、アイオライト同様、非常に強い多色性を見せることが特徴です。ダークブルー⇔グリーン⇔カラーレス(ライトイエロー)の色相を異なる角度で覗かせる為、その鑑別は比較的容易です。

 

ベリルと同様7.5の硬度を誇りますが、2方向に割れやすい劈開を持っているので、職人泣かせの宝石としても知られています。

 

パライバトルマリンとの類似性について

メタリックカラーのグランディディエライトは審美性が高く人気があるトーンです。いわゆるパライバカラーと呼ばれるネオン光沢は、アパタイトが「チープパライバ」と呼ばれるように、一種のパライバトルマリンの類似石としても認知されています。

 

グランディディエライトはパライバトルマリン同様に非常に産出量が限られた宝石ですが、レアストーンにありがちな脆弱な硬度をカバーする強さがあります。トルマリン、アパタイト、アウイナイト、ベニトアイトなどよりも引っ掻き傷に強く、なおかつ多くの宝石で行われている加熱処理が通常なされないのは評価すべき点でしょう。

 

関連記事:【解説】パライバトルマリンの産地鑑別と見分け方!

今後のグランディディエライトの資産性は?

価格が落ち着き始めたグランディディエライトの投機性

レア宝石として彗星の如く市場を賑わせたグランディディエライトですが、その資産価値や今後の投機対象を考えると、宝石、宝飾品としての流通の観点から若干難度があるようです。

 

現在の市場価格

以前より原石やルースを見かける機会は多くなり、インクルージョンが多いクラリティーの低い石であれば100ドル以下、または0.1カラット以下のテリの強い石でも数百ドルで購入可能です。

 

2014~15年には1カラット当たり17万2,000ドル(約1900万円)を支払った業者もいたそうですが、現時点でマダガスカルの新鉱脈が見つかった際の大きな勢いは失われているように見えます。

 

グランディディエライトは資産価値があるのか?

グランディディエライトは資産価値があるのか?

希少石と呼ばれる宝石全てがダイヤモンドやゴールドなどの永続的な価値が見込める訳ではありません。

 

資産価値がつく条件である「耐久性、希少性、美しさ」全てを兼ね備えているグランディディエライトですが、実際に大きな資産性があるかというと、今後数年は注視する必要性があります。

 

なぜならば、パライバトルマリンなどに比べると宝石としての需要が確立されるほどの産出量がない上に、今後の新鉱脈の発見が読めないからです。

 

また消費者のグランディディエライトに対する関心も、宝石愛好家を除いて高くはないこと、業者側の石に対する浅い知識も問題点として挙げられます。

 

しかし将来的に新鉱山が発見され、宝飾品としての需要が増える可能性を肯定的に考えれば、その価値は今以上に高まることも予想されます。

 

クラリティー、カラーが良く、1カラット越えの良石ならば、今後も大きな値崩れはすることがなく、パライバ同様の希少性は保持できると思われます。

まとめ

プリズムジュエルス グランディディエライト 1.08ct
グランディディエライトの特徴をまとめると以下のようになります。

  • 「世界で最も高価な宝石」の3位にランクインを果たした
  • 1902年にマダガスカルで発見、宝石質は2000年に初めて発掘された
  • 宝石質の鉱床はマダガスカルのみで、ほとんどは半透明
  • ダークブルー⇔グリーン⇔カラーレスの強い多色性がある
  • パライバトルマリンのようなネオンカラーも産出
  • 宝石、宝飾品加工としての需要と供給が少ない
  • 新鉱山が発見され供給が増えれば、需要の上昇と共に価値も上がる可能性がある

ジェムクオリティーの宝石はギラギラ感の少ないネオンブルーからグリーントルマリンを思わせるトーンまで様々で、ファセットカットを施した透明度の高い石はジュエリーとしても十分映える美しさを誇ります。

 

しかしエメラルドのように内包物が非常に多い為、研磨の際に大きく重量を落としてしまう為、大粒のカラットは大変貴重です。

 

マーケットに流通するには供給が少ないため、資産性については注視する必要性があります。しかし、1カラットアップ、内包物が少ない深いトーンのものはルースでも高く評価されるので、もし条件にあう石を見つけた場合は買いかもしれませんね!

 

 

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