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DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは何なのか

2021.09.01 2023.08.08

DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは何なのか

最近、DXを耳にする機会が多くなったため「DX(デジタル・トランスフォーメーション)ってなに?」、「DXって必須なの?」といった疑問が生じている方も多いかと思います。

 

結論から言って、DXは「これからの時代あらゆる産業に欠かせないデジタルな変革」です。宝飾業界においても、今後DXが重要なキーワードになることでしょう。今回はそのDXについて詳しく解説します。

 

関連記事:宝飾業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を知る

DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは?

DXとはいわば「デジタル技術を活用したビジネスの変革」です。具体的にはクラウド、モバイル、ソーシャル、ビッグデータといった4つの要素や技術を駆使しながらビジネスモデル(収益化の仕組み)や製品・サービスに新しい付加価値を生み出すことを意味します。

 

Dollar Shave Clubというアメリカの髭剃り定期便サービスをご存知でしょうか?

 

2012年に開始したサービスで、それまでGilleteとShickの2大ブランドによって寡占状態だった剃刀市場に参入し、「髭剃りのサブスクリプションサービス(定期購入サービス)」を確立しました。髭剃りと言えばドラックグストア等で購入するのが一般的でしたが、Dollar Shave Clubはその常識を破って剃刀市場に新しい顧客ニーズを作り出しました。

 

日本ではTokyo Shave Clubの名称でかつて上陸しましたが、残念ながら日本市場では流行しませんでした。ただし、アメリカでは今でも根強い人気があります。

 

Dollar Shave Clubはビッグデータ解析によって剃刀市場に潜在的なニーズがあることを発掘し、ソーシャル(SNSやインフルエンサー、YouTubeなど)を活用してサービスの認知度を爆発的に上げました。さらに、クラウド(インターネット経由)にてサブスクリプションサービスを提供することで今までになかった市場を作り出し、剃刀市場のビジネスモデル変革に成功したのです。

 

このように、クラウド、モバイル、ソーシャル、ビッグデータといった4つの要素や技術のうち1つ以上を活用して起こすビジネスの変革をDXと呼びます。

DXは必須なの?

革新的なデジタル技術

DXが必要とされている理由は極めてシンプルです。それは、「革新的なデジタル技術を備えた企業が増え続け、市場に破壊的なイノベーションを起こす可能性が非常に高いから」です。

 

破壊的なイノベーションとはつまり、Dollar Shave Clubのように市場の常識を覆すサービスを生み出したり、デジタル技術を搭載して新しい付加価値を身につけた製品・サービスなどを生み出すことです。

 

日本のCtoC(消費者同士)市場を切り開いたメルカリ、飲食業界を大きく変えたUberEats、かつて小売市場に極めて大きな破壊的イノベーションを起こしたAmazon。今日のビジネスにおいて、あらゆる市場で破壊的イノベーションが起こる可能性は大いにあります。

 

そうした事態に備えて、あるいは自社が破壊的イノベーションの中心になるべく、デジタル技術を駆使したDXを推進する必要があるのです。

「2025年の崖」の回避策

経済産業省は、日本ビジネスの未来に「2025年の崖」という問題が待ち構えていると警鐘を鳴らしています。

 

2025年の崖
引用:『D X レポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』

 

2025年までにDXを推進し、デジタル技術に強い企業にならなければ将来的にデジタル競争の敗者になり、年間最大12兆円の経済損失が生じると考えています。これを回避する方法は以下のようなものです。

  • クラウドサービスの導入など、小さい所からデジタル活用を進める
  • 古いシステムを運用していれば一新し、変化に対応しやすい柔軟性を手にする
  • 維持管理費ばかりに費用が割かれるシステムは捨て「攻めのIT投資」を目指す
  • ソーシャルやビッグデータを用いて自社のビジネスモデル・製品・サービスの変革を図る

DXというものは誤解が多く、実は「すごく難しい取り組み」というわけではありません。例えば日本を代表する大吟醸酒の獺祭(だっさい)を作る旭酒造では、杜氏(酒造りの職人)に逃げられた経験から「杜氏に依存しない酒造りを生み出そう」と考え、日本酒の発酵データを地道に収集・分析して今の地位を築きました。

 

DXに「絶対にこうでなくてはいけない」という定義はありません。小さいことでも実際に行動を起こし、少しでもいいから変化を生むというのがDX推進に大切なことなのです。

まとめ

イノベーション

あらゆる市場において、DXはこれからも重要性を増していくでしょう。もちろん宝飾業界においても例外ではありません。徐々に認知を上げているジュエリーのサブスクリプションサービスは、その一例です。

 

この機会にぜひ、自社にとってのDXとは何か?何ができるか?を考えてみてください。企業・事業の大小は関係ありません。重要なのは、今までにない発想を歓迎し、チャレンジしてみることです。

 

 


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