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春に身に着けたいピンク色の宝石8種

2023.03.13 2023.11.10

春に身に着けたいピンク色の宝石8種

梅や桜が咲く春は明るいカラーのファッションに身を包みたくなりますね。春らしいピンク色の宝石といえば何を思い浮かべますか?

 

春に身に着けたくなるピンク色の宝石を8種選んで、石の特徴、基本の色相、評価が上がるポイント、産地、石言葉などをご紹介します。

 

ピンクダイヤモンド

春に身に着けたいピンク色の宝石_ピンクダイヤモンド

天然のピンクダイヤモンドは、元々の採掘量が非常に少ない希少価値の高い宝石です。ダイヤモンドの結晶構造の歪みによって、ピンクダイヤモンドが生まれます。

 

カラーは紫寄りのものから茶色寄りのものまであり、ピンク色が濃く鮮やかなものほど価値が上がります。良質なピンクダイヤモンドを多く産出していたアーガイル鉱山が閉山したことにより、その価値は年々高騰しています。

 

関連記事:アーガイル鉱山閉山によるピンクダイヤモンドの行方と価値は?

 

基本の色相
紫~茶色のピンク色

評価ポイント
色が濃く鮮やか、アーガイル産

主な産地
オーストラリア、ブラジル、アフリカ

石言葉
完全無欠の愛

ピンクサファイア

春に身に着けたいピンク色の宝石_ピンクサファイア

サファイアはコランダムという鉱物の一種で、赤いものをルビー、それ以外をサファイアと呼びます。青以外のサファイアを「ファンシーカラーサファイア」と呼ぶので、ピンクサファイアもファンシーカラーサファイアのひとつです。

 

サファイアに含まれるクロムの量によりピンクサファイアが生まれます。評価が高くなるのは、ピンク色が濃く透明度の高いものです。加熱処理をしているものも多く、同等なら非加熱のピンクサファイアの方が価値が高くなります。

 

基本の色相
明るいピンク

評価ポイント
色が濃く透明度が高い、非加熱

主な産地
ベトナム、スリランカ、ネパール、アフガニスタン、オーストラリア

石言葉
誠実、慈愛、成功

 

関連記事:ルビーとピンクサファイアの違いは?鑑別ラインと両者の特徴の相違

 

ピンクトルマリン

春に身に着けたいピンク色の宝石_ピンクトルマリン

カラーも種類も豊富なトルマリンはカラーによって呼び名が変わり、明るいピンク色のものをピンクトルマリンと呼びます。ルビーに似た赤や濃いピンクはルベライトです。マンガンが少ないと淡いピンク色、多いと濃いピンク色を発色します。一般的に照射処理が施されていることが多いです。

 

代表的なピンクトルマリンの産地はブラジル南東部のオウロ・フィノでしたが、現在は鉱床が掘りつくされてしまったためオウロ・フィノ産はレアストーンとなっています。

 

基本の色相
薄いピンク、茶色に近いピンク

評価ポイント
透明度が高い

主な産地
ブラジル、アメリカ、タンザニア、モザンビーク、スリランカ

石言葉
愛、思いやり、広い心

 

ピンクアメジスト

春に身に着けたいピンク色の宝石_ピンクアメジスト

ピンクアメジストは2017年にアルゼンチンで発見された新しい石です。カラーはほんのりと紫を含んだ濃いピンク色で、インカローズのカラーとも似ています。ダークトーンを含んだ高貴な雰囲気が魅力で人気を集めています。

 

発見された当初は、新種のため産出量が少なく流通が限られていたのですが、近年流通が増えはじめ、アクセサリーなどに加工されるようになりました。

 

基本の色相
紫がかった濃いピンク

評価ポイント
色が鮮やか、カットが良い、アフガニスタン産

主な産地
アルゼンチン

石言葉
慈愛、無償の愛

 

ピンクスピネル

春に身に着けたいピンク色の宝石_ピンクスピネル

スピネルはルビーやサファイアと似ていることから、長い間コランダムの一種だとされていた歴史があります。カラーバリエーションが豊富で、クロムの影響や他の微量元素とのバランスにより色合いが変わると考えられています。

 

ピンクスピネルの中にはブラックライトを当てると光る「蛍光性」を示すものもあります。目が覚めるような蛍光色の「ホットピンクスピネル」は人気があり高値で取引されています。

 

基本の色相
鮮やかなピンク

評価ポイント
濃く鮮やかな色、透明度が高い

主な産地
ミャンマー、タンザニア、スリランカ

石言葉
ポジティブ、目標達成

 

関連記事:ジェダイスピネルとは?その特徴と産地、アジア圏で流行の理由を考察

 

クンツァイト

春に身に着けたいピンク色の宝石_クンツァイト

クンツァイトはティファニーの宝石学者であるクンツ博士の功績に因んで命名されました。スポジュミンと呼ばれる鉱物種に属する宝石の一つで、アメリカではポピュラーな宝石として認知されています。

 

クンツァイトは見る方向や光の加減によって色の見え方が変わる「多色性」、暗い部屋でも光る「燐光(りんこう)性」のある石です。普段はピンク色ですが、光の加減により紫色にも見えることから「夜の宝石」と呼ばれています。

 

大きなカラットの原石が産出することもあり、同じピンク~赤色系統の宝石(例えばルビー、ピンクサファイアなど)と比べても、大ぶりなカットも可能になります。美しい桜色の色素要因はマンガンであり、その含有濃度が高くなるほど、クンツァイトのカラーが強くなり高価に取引されるようになります。

 

基本の色相
ライラックピンク

評価ポイント
色が濃い、カットが良い、サイズが大きい

主な産地
アメリカ、ブラジル、マダガスカル、アフガニスタン

石言葉
無償の愛、慈悲

 

関連記事:ティファニーのクンツ博士が惚れた宝石クンツァイトとは?その特徴を解説

 

ローズクォーツ

春に身に着けたいピンク色の宝石_ローズクォーツ

ギリシャ神話の愛と美の女神、アフロディーテに捧げられた石として有名なローズクォーツは水晶の一種です。内部の微細なインクルージョンにより白く濁ったピンク色を発色しています。内部にルチルが内包するとアステリズム効果(※3)を呈する場合もあります。

(※3)スター効果のこと。宝石内部にある針状結晶のインクルージョンにより、宝石の表面に白い光の帯が出現する現象。

 

大きな塊として産出されることが多く、一部の高品質なものを除いて価格はリーズナブルで、パワーストーンやアクセサリーとして人気です。

 

基本の色相
乳白色、淡いピンクから濃いピンクまで

評価ポイント
透明度が高い、スター効果が出るもの

主な産地
ブラジル、マダガスカル、スリランカ、インド

石言葉
愛の告白、真実の愛、平和

 

関連記事:クォーツとは?宝石の種類と処理を解説<前編>

 

モルガナイト

春に身に着けたいピンク色の宝石_モルガナイト

モルガナイトもクンツァイト同様、ティファニーのクンツ博士よって名づけられました。ベリルの一種でエメラルドやアクアマリンなどと同じ鉱物グループです。流通しているモルガナイトは放射線照射処理をしているものも多いですが、それで価値が変わることはありません。純粋なピンク色のものや青みがかったピンク色のものが人気があり、高値で取引されています。

 

基本の色相
パステルピンク、ローズピンク、紫やオレンジがかったピンク、赤紫

評価ポイント
透明度が高い、色が濃い

主な産地
ブラジル、アフガニスタン、ロシア、ナミビア

石言葉
愛情、清純、優しさ

 

終わりに

一口に「ピンク」と言っても色や特徴がさまざまであることがわかりました。やはりピンク色は愛を象徴するのか、石言葉に「愛」が含まれるものが多いですね。

 

どの石のピンク色がお好きですか?機会がありましたら実物を見比べて、お好みのピンク色を見つけてみてくださいね。

 

 

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