百貨店のジュエリーコーナーに一歩踏み込めば、様々なジュエリーや高級時計が並び、ハイケースにはダイヤをふんだんに使ったネックレスが輝く・・・。とても煌びやかな世界ですが「ジュエリー=女性が身につけるもの」という固定観念がまだまだ根付いているように思います。
しかし今は人の多様性が認められる時代。男女の垣根を越えたジュエリーが登場し、メンズジュエリーやユニセックスジュエリーが注目されています。
ジュエリーは女性だけのものではない!
女性のものというイメージが強いジュエリーですが、元々は男性も当たり前につけるものでした。ジュエリーは今のように着飾るためにつけるのではなく、信仰や契約の証であったり、力や権威を表すためのものだったそうです。そのため時の権力者、王、聖職者など身分の高い男性が身につけていました。
そして昨今、ジェンダーレスが進み性別を気にしないスタイルが主流になってきた中で、男性も華やかなジュエリーを身に着けるスタイルへ回帰してきました。
海外でも男性が楽しめるジュエリーに注目が集まる
男性がジュエリーを楽しむ流れは世界中で起きていて、ニューヨークではメンズジュエリーの展覧会が開催されるなど、市場も広くなってきているようです。また、メンズジュエリーといえば地金をメインにしたシンプルで直線的なデザインのものが多いイメージがあると思いますが、カラーストーンなどを使った華やかなメンズジュエリーも登場しています。
今まで女性的なイメージが強かったパールジュエリーも男性の間でブームとなっていますよ。SNSの影響もあるのか、日本でもパールを楽しむ若い男性をちらほらと見かけるようになりました。ブームにともなって、今までにないユニセックスなパールジュエリーを作るブランドも増えてきているようです。
ハイブランドからも誕生!メンズジュエリー&ユニセックスジュエリー
ハイブランドでもメンズジュエリーやユニセックスなジュエリーがたくさんあります。代表的なブランドを見ていきましょう。
MIKIMOTO
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日本の宝石といえば真珠が有名ですよね。MIKIMOTOではカフスやタイピン以外にもリング、ネックレス、イヤーカフなど男性向けのアイテムが揃っています。メンズジュエリーというよりも、ユニセックスなデザインで男女とも楽しめるものが多い印象です。高品質なパールは一つ上のお洒落を楽しめそうですね。
ティファニー
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1886年からメンズジュエリーを作っているティファニーはドッグタグやIDブレスレットなどの男性特有のミリタリーアイテムをジュエリーに仕立てています。メンズジュエリーだけでなく男女兼用のデザインも豊富です。
カルティエ
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カルティエのメンズアイテムといえば時計のイメージがあるかもしれませんが、ジュエリーも豊富です。個性や性別を気にせず使えるデザインが多く、サイズも充実していますよ。
ブルガリ
メンズにも人気の高いビー・ゼロワンをはじめ、セルペンティなどユニセックスなジュエリーも多いブルガリ。素材はゴールド、プラチナ以外にも、セラミックなども使われているのですが、ブラックセラミックは特に男性的なエッセンスが入っているように思います。
ヴァン クリーフ&アーペル
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メンズジュエリーとしての扱いは主にカフスなどがあります。どちらかというと、メンズジュエリーよりもアルハンブラなどの既存アイテムを男性にも提案しているようです。大ぶりなアルハンブラのジュエリーは男性がつけても違和感がなく大胆な印象になります。
どのブランドもメンズ独自のアイテムもあれば、男性のサイズも揃えているユニセックスなジュエリーもありました。今はもうジュエリーは性別関係なく身につけるものというスタンスが一般的なのかもしれませんね。
女性用ジュエリーは男女兼用のジュエリーへ
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上記のようにメンズジュエリーやユニセックスなジュエリーだけでなく、今まで女性しか楽しめなかった既存のアイテムを男性が身につける流れも徐々に増えてきています。
ロサンゼルスで生まれたハイジュエリーブランドLizzie Mandlerでは2022年に男性モデルにジュエリーを身につけるキャンペーンを行うなど、男女の垣根を越えたジュエリーの楽しみ方を提案しています。
素晴らしいジュエリーは誰が身につけても素晴らしいものです。新しいコーディネート提案で、男性ももっとジュエリーを身につけやすくなるかもしれませんね。
ジュエリーは性別を超えて愛される
コスメ、脱毛、スキンケアなど今までは女性特有だった身だしなみですが、最近では男性もケアする人が増えてきています。身を美しく保ったり着飾ることを楽しむ男性は、これからも増えていきそうですね。
そうなると、メンズジュエリーはまだまだこれから需要が増えていく可能性がありますし、さらに自由に好きなものを選べる時代が来るかもしれません。
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