ウインドウショッピングをしていて、お気に入りのジュエリーを見つけた時のトキメキは何物にも変え難いものです。ですが同時に「本当に買って良いのだろうか」「無駄遣いになってしまうかも?」と自問自答が始まるという方も多いのではないでしょうか。
そもそもジュエリーはアクセサリーと違い高額なものが多いです。それは希少価値の高い宝石と金属を使用し、職人の手間暇をかけてデザイン・作成しているためです。その分長く使うことができるため、所有したときの喜びもひとしおとなります。
今回は、「ジュエリーを買っても無駄遣いかも…」と悩んでいる方に向けて背中を押すコラムです。
なぜ欲しいのか?をもう一度考えてみよう
無駄遣いにならないお買い物をするには、一度立ち止まって欲しくなった気持ちと向き合うことが大切です。色やデザインに惹かれたのか、ブランドが好きなのか、付け心地がよかったのか、その宝石に一目惚れしたのか・・・。
欲しいものには必ず理由がありますから、その理由を掘り下げてみてください。見栄や衝動的な感情だけではなければ、満足した買い物につながるはずです。
◎これならきっと満足できる!
- 色やデザインに惹かれた
- 付け心地がよかった
- 宝石に一目ぼれした
- そのブランドが好き
- 大切な記念に
△一旦立ち止まった方がいいかも?
- 衝動的に買い物したくなった
- なんでもいいからハイジュエリーが欲しい
- 自慢できる物が欲しい
身に着けた時の自分を想像してみよう
お目当てのジュエリーを身につけた時の自分を、出来るだけリアルに想像してみましょう。そのジュエリーを身に着けるのはどんなシチュエーションか、リアルに想像すると自分に合っているかどうかが分かりやすいですよ。以下の3つのポイントをイメージしてみましょう。
普段の自分の服装に合うか
存在感のあるジュエリーは式典や食事会など特別なシーンでは存分に活躍してくれますが、それ以外のシーンで出番が無いのであれば身に着ける機会が減ってしまいます。普段の服装でも身に着けられるかを想像してみましょう。
もしあなたがジュエリーを身に着けた時、クローゼットの中からどの服を選びますか?ジュエリーは小さくてもとても存在感があり、その日のコーディネートの要になることもあります。ジュエリーと普段身につけている服装とのバランスが合っているかどうかはとても大切なのです。
リングであればどの指につけたいかによって印象が変わるので、そこもイメージしてみてくださいね。
関連記事:普段着のようにジュエリーを着けこなそう。毎日着けても飽きないジュエリーとは?
あまり肩ひじを張らずに身に着けられそうか
自分のライフスタイルに合っているかも気にしたいところです。例えば豪華なデザインで鑑賞するのにはいいけれど、身につけるには少し違うかな?となってしまうと、どうしても身に着ける機会が減ってしまい、結果、無駄遣いに感じてしまう可能性があります。
また、身に着けて外出した際に「私には分不相応かな」「悪目立ちしていないかな」と気がかりになってしまっては、せっかくのジュエリーを心から楽しむことができません。肩ひじを張らずに身に着けられて、適度な高揚感がもてるジュエリーかどうかをイメージしてみてください。
年月が経っても身に着けられそうか
ジュエリーは希少価値が高く長く使える素材を使っています。ですから10年20年後も身につけられるかを思案するのも大切ですよ。
若い時は華奢で小さな宝石がついたジュエリーばかり買っていたけれど、年月がたち体型や女性としての品格が変化したことで小さいジュエリーが似合わなくなってしまったという話をよく聞きます。
例えば小ぶりでも高品質なものやワンサイズ大きい宝石を選ぶ、重ね付けしてボリュームアップできるジュエリーにするなど、長く使える工夫をするのもありですよ。
関連記事:あれ?似合わない??手持ちのジュエリーが似合わないと思ったら
ジュエリーの高騰が止まらない!今が買い時かも!?
現在ハイブランドはこぞって値上げしていて、金の価格も上がっています。カルティエの『トリニティリング』を例に、価格の推移を見てみましょう。
「トリニティ リング SMALL MODEL」の2022年11月の価格は¥149,900でした。2023年4月には170,500円まで値上がりし、2024年4月現在では215,600円まで値上がりしています。2022年との差はなんと65,700円にもなります。
これは為替の問題や世界情勢による素材の高騰など様々な要素が原因となっています。また裕福な国が増えたことでジュエリーの需要が高まっているという話もあります。先のことは分かりませんが、今後もジュエリーの値上げは続く可能性があると考えておいた方がいいでしょう。
あまり出番がなかった…という時の策を考えておこう
万が一、購入したけれど出番がなかった場合はどうすればいいのでしょうか。そのままタンスの肥やしになってしまえば無駄遣いだと感じてしまうかもしれません。そうならないためにも、リユースを検討しておくのも一つの手です。
フリマアプリで需要と価格帯を調査する
購入前にフリマアプリで需要と価格帯をチェックしてみるのも一つです。需要が高ければそれだけ高く買ってもらえる可能性があります。出品数はどれくらいあるのか、どれくらいの期間で売れているか、価格帯、人気のデザイン、等々ある程度事前調査しておくといいでしょう。
一定以上の金額で売れることが分かっていれば、もし出番がなかったという場合でも無駄遣いにならずに済むかもしれません。
ブランド品とノーブランド、買い取りの差はある?
基本的に有名ブランドの商品は高値で買取してもらえるものが多いです。ノーブランドの場合でも地金と宝石、それぞれの価値に値段が付くので高価買取になる可能性があります。
ただし、買取店によっては「宝石は査定しない」「鑑別書のない宝石は査定しない」というスタンスのお店もあります。また、査定したとしても査定士に知識がない、もしくは「安く買ってやろう」という意図があった場合は、本来の価値とかけ離れた査定額が出てしまう恐れもあります。
宝石が付いたジュエリーの場合は、宝石の価値もしっかりと査定してくれる買取店を選ぶといいでしょう。
関連記事:見た目も資産価値も考慮したい!ジュエリーの素材を詳しく解説
気に入った気持ちを大切にしよう
ジュエリーは一生使える数少ないアイテムです。ですが、身に着ける側の私たちは体型や服装の好みが変わることもあります。ずっと使いたいから無難なデザインに落ち着くこともあるかと思いますが、遠い未来のことを考えすぎて無難なものをチョイスしてしまうと本来のジュエリーを着ける楽しみ方から外れてしまうかもしれません。未来のことも考えながら、でも自分の「好き・身に着けたい」という気持ちも大切にしたいですね。
またジュエリーは一点ものも多く、吟味に時間をかけすぎてしまうと買い逃してしまう恐れもあります。ジュエリーは縁のものと言われるのは、買い逃してしまうと二度と同じものに出会えないことが多いためです。
購入するしないに関わらず、後悔しないジュエリーライフを送りたいものですね。
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