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オケージョンもカジュアルもおまかせ!タヒチパール(黒蝶真珠)の魅力

2024.02.14 2024.02.13

オケージョンもカジュアルもおまかせ!タヒチパール(黒蝶真珠)の魅力

様々なシーンで活躍してくれるパールジュエリー。その中でも、神秘的な存在感が大人のおしゃれにぴったりなのが「タヒチアンパール」です。世界屈指の青く美しいラグーンで育まれた虹色に輝くタヒチアンパールの魅力を深堀りしてみましょう。

 

タヒチアンパールとは?

タヒチアンパールとは「黒蝶貝」から採れる真珠のことで、9割以上がタヒチで養殖されています。「タヒチパール」「黒蝶真珠」とも呼ばれます。

 

黒真珠とタヒチアンパールの違い

黒真珠とタヒチアンパールの違い

「黒真珠」とは黒色の真珠の総称で、タヒチアンパールも含まれます。タヒチアンパール以外の多くの黒真珠は、アコヤ真珠や淡水パールを染色したものです。

 

「和珠の黒真珠」と呼ばれるものもありますが、日本で馴染み深い天然のアコヤ真珠に黒はなく、染色しています。タヒチアンパールは、同じ黒でも赤やグリーンを帯びた深い色合いであることが特徴です。染色した黒真珠は、タヒチアンパールに比べると黒みが強く感じられます。

タヒチアンパールの産地と歴史

タヒチアンパールの産地と歴史

南太平洋のフレンチポリネシアの海域には118の島があり、26の環礁で真珠の養殖が行われています。1960年代、日本の養殖技術がタヒチに伝えられ成功しました。

 

美しいタヒチアンパールは透明度の高いラグーンでしか採取できません。主にツアモツ諸島、ガンビエ諸島で養殖されています。日本でも奄美大島や石垣島で養殖しています。

 

古来からタヒチに伝わる伝説では、豊穣と戦いの神・オロが「人々にタヒチアンパールを贈った」「ボラボラ島に住む美しい女性に永遠の愛の印として贈った」というものがあります。黒蝶貝は神官や戦士の装飾品や釣り針の素材として重宝されていました。

タヒチアンパールの魅力

タヒチアンパールの魅力は、個性豊かな色彩と様々な形があることです。

 

タヒチアンパールの色
引用:GIA 真珠の品質を決定する要因

「黒蝶真珠」とも呼ばれるタヒチアンパールですが、カラーは黒だけではありません。青、緑、黃、ピンク、白、グレー、茶、黒などのカラーバリエーションがあります。(画像の真珠は全てタヒチアンパールです)

 

タヒチアンパールの色は、真珠層をつなぐタンパク質の色素(赤・黃・緑)が重なりあって生まれます。微細な色彩の重なり合いでできているので、同じ色のタヒチアンパールはひとつとしてありません。

 

形、サイズ

タヒチアンパールの形、サイズ

黒蝶貝の大きさは10㎝から20㎝ほどなので、大粒のタヒチアンパールを見かけることはあまりありません。9㎜から11㎜のものが多く流通しています。

 

形はラウンド、セミラウンド、バロック、ドロップ、オーバルに分類されます。パールといえば丸いものを思い浮かべるかもしれませんが、タヒチアンパールは丸いものが少なく、全体の3割から4割ほどです。

 

タヒチアンパールの「サークル」と「えくぼ」

約半数のタヒチアンパールに「サークル」と呼ばれる筋が入っています。「えくぼ」と呼ばれる傷が入っているものも多いです。傷はないにこしたことはありませんが、サークルもえくぼも本物の証。後からついた傷ではなく、貝の中で成長過程でできたものなのです。

 

価値基準

最上級とされるカラーは「ピーコック」または「ピーコックグリーン」と呼ばれるカラーです。ピーコック(孔雀/くじゃく)の羽のようなグリーンに、ピンクやレッド、ゴールドなどの干渉色が見えるカラーです。ほかのカラーでもしゃぼん玉のような干渉色が見えるものが価値が高いと言えます。

 

タヒチアンパールの最大の魅力は「テリ」と呼ばれる光沢の美しさです。多少の傷はあってもテリの良いものを選びましょう。サイズは、ラウンド型で大粒のものが高評価になります。
ほかのパールと同様「巻き」と呼ばれる真珠層の厚いものも価値が高くなります。

タヒチアンパールのジュエリー

卒業式・入学式などのオケージョンにもカジュアルにも使うことができます。きちんと感が出せるブローチは行事などにぴったりです。普段使いにも向いていて、シンプルな普段着を格上げしてくれます。

 

こんな人におすすめ

新成人のファーストパールにはアコヤ真珠が定番ですが、周りと差を付けたいのであれば、大人っぽさを演出できるタヒチアンパールがおすすめです。華やかさと落ち着いた雰囲気を合わせ持っているので、若い世代はもちろん、年齢を重ね成熟した大人の女性にも似合います。ベーシックなパールジュエリーはすでに持っているという方へ、二つ目のパールとしてもおすすめです。

 

メンズジュエリーでも、バングル、ピアス、ネックレス、ペンダントヘッドなどがあります。シックな色合いなので男性にもぴったりですね。タヒチの男性にもペンダントヘッドは人気があるそうです。

 

コーディネートのおすすめ

シャープな印象と華やかさを持ち合わせるタヒチアンパールは、シーンを選ばないので様々なコーディネートが可能です。ダイヤモンドや地金ジュエリーと相性が良く、ラグジュアリー感を出すこともできます。形は真円に近いほどフォーマル感が高まります。

 

タヒチアンパールの個性を引き立たせるためには、華奢なジュエリーと合わせると良いでしょう。カジュアル服にはシンプルな1粒パールやネックレスがぴったりです。パール自体がベーシックなカラーなので、どんなカラーのファッションでもさらっと着けこなすことができます。

終わりに

タヒチアンパールには次のような特徴があります。

  • タヒチアンパールとは「黒蝶貝」から採れる真珠のこと
  • 染色した黒真珠と違い、赤やグリーンなどの色彩が重なった深い色合い
  • 青、緑、黃、ピンク、白、グレー、茶、黒などのカラーバリエーションがある
  • 9㎜~11㎜のサイズが多く、個性的な形のものが多い
  • 約半数に「サークル」と呼ばれる筋が見られる
  • 孔雀の羽のような色をした「ピーコック」が最高級カラー
  • 華やかさと落ち着いた雰囲気があり、若い世代からメンズまで人気

タヒチアンパールはひとつとして同じ色がないと言われているので、ピンときたものがあればそれは運命かもしれませんね。使うシーンやファッションを選ばないのでプレゼントにもおすすめです。

 

 

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