自分らしくジュエリーを楽しむためのコーディネート術。前編では「ジュエリーの選び方」についてご紹介しました。後編では「宝石」にスポットを当てて「シーンにふさわしい宝石の選び方」と「宝石別コーディネート」についてお伝えします。
シーンにふさわしい宝石を選ぼう
自由度が高い宝石選びですが、シーンによっては気遣う必要があります。
慶事
お祝いの席ではどんな宝石も使うことができます。結婚式は花嫁より目立たないよう気を付けて。パーティではダイヤモンドやカラーストーン、パールなどで華やかに演出しましょう。特に夜のパーティは光る宝石が良しとされています。
お通夜、葬儀、法事
日本は和装文化で、お悔やみの場ではジュエリーは着けないものとされていました。現在は洋装で参列する人が多いため、着けてもマナー違反ではありません。しかし使える宝石はパールとオニキスと限られています。白色のパールやブラックパールの一連ネックレス、イヤリング、ピアスなら身に着けて大丈夫です。結婚指輪以外のリングは控えましょう。
関連記事:冠婚葬祭とジュエリー フォーマルな場でのジュエリーのルールとは?
婚約指輪はいつつける?
婚約指輪は婚約から結婚式までの間に身に着けるものでしたが、現在ではいつでも着けることができます。婚約指輪もシーンに合わせて身に着けるのが大人のマナーです。
お祝い事などパーティや特別なお出かけには、婚約指輪を積極的に身に着けていきましょう。ファッションをより引き立ててくれます。職場で婚約指輪を身に着けるかについては慎重になる必要があります。職場の雰囲気や、仕事をするのに邪魔にならないかなど考慮しましょう。
宝石別コーディネート
ここからは四大宝石と主なカラーストーンについてご紹介します。
ダイヤモンド
【カラー】無色・ピンク・黄・青・緑・紫・褐色・黒
“宝石の王様”と呼ばれるダイヤモンド。カジュアルからフォーマルまで、どんなファッションにも合い、どんな場面でも活躍するオールマイティーな宝石です。
ただ、ブラックダイヤについては、オフィスシーンで使用するとデザインによっては目立ちすぎるかもしれません。全身鏡でバランスをみてください。
カラーストーン(三大貴石)
ルビー【赤】、ブルーサファイア【青】、エメラルド【緑】
宝石と聞いて多くの方が思い浮かべるのがこの三大貴石ではないでしょうか。小粒なサイズはフォーマルはもちろん、カジュアルな装いにもハマります。大ぶりなサイズ感であればパーティーなどの華やかな席でも活躍するでしょう。
ガーネット
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【カラー】赤、オレンジ、褐色、紫、緑、黄色、無色
分散光が高く輝きが美しいガーネット。青以外のすべてのカラーバリエーションがあります。深い赤やパープルのガーネットは冬の装いの差し色としておすすめです。一方、グリーンガーネットやマンダリンガーネット(オレンジ)はエネルギッシュな雰囲気の色味です。ノースリーブや、マリンスタイルなどにも合いますよ。
アメシスト
【カラー】紫
紫は気品ある装いにぴったりのカラーです。あえてチェック柄やざっくり二ットなどカジュアル感があるものと合わせるのもバランスが良くおすすめです。石のサイズが大きいものはトゥーマッチにならないように全身鏡でバランスを見て、引き算をする必要がないかチェックしましょう。
アクアマリン
【カラー】水色
爽やかな色味の為、春から夏にかけて大活躍する宝石です。冬場にコーディネートするときは、ファーを合わせたり温かみを感じる要素を服装に取り入れるとうまくハマるでしょう。
パール
【カラー】白、黒、ピンク、青、黄
古来から宝飾品として大切にされてきました。上品さと華やかさをあわせ持ち、冠婚葬祭からカジュアルまでどんなシーンでも身に着けることができます。
ムーンストーン
【カラー】白、オレンジ、黄、茶、グレー
乳白色の柔らかな輝きが魅力のムーンストーンは、優しい雰囲気のファッションによく似合い、好印象を持たれる宝石です。カジュアルすぎないナチュラル・フェミニンな装いに良く合います。
ペリドット
【カラー】黄緑
ペリドットの色は日本人の肌の色によく合い、特に春から夏にかけて活躍する宝石です。リネンや麦わらといったカジュアルな素材とあわせても可愛らしくコーディネートできるでしょう。
オパール
【カラー】青、緑、オレンジ、黄、白、無色、紫、赤、グレー、黒
遊色効果を持ち、複雑な輝きを生み出すオパールは、日本では明治以降人気が続いています。大人のおしゃれにふさわしい上品さを添える宝石で、和服にもぴったりです。洋装の場合は柄物と合わせると重たくなりがちです。必ず全身鏡でチェックしましょう。
トルマリン
【カラー】緑、青、紫、ピンク、黄、オレンジ、赤、茶、黒
日本ではピンクや緑の人気が高く、ファッションのアクセントになる宝石です。バイカラーやパーティーカラーなど特に目を引く石の場合は、「引き算」を意識してコーディネートすると良いでしょう。
トパーズ
【カラー】青、ピンク、黄、白、紫、赤、無色、茶
中世ヨーロッパで大変人気があったトパーズは、現代でも多くのアンティークジュエリーが残っています。カラーは「ブルー系」「ピンク・ブラウン系」に分かれ、大粒のトパーズはファッションのポイントとして使えます。ボリューム感があるものは全身鏡で重たくなっていないかチェックしましょう。
シトリン
【カラー】黄、オレンジ
クォーツの一種。オレンジ、ゴールドなど渋みのある輝きが魅力で、そういったものは秋冬のファッションによく合います。
ターコイズ
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【カラー】青、緑
インディアンジュエリーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。デニムなどカジュアルなファッションに良く似合い、気持ちを明るくしてくれる明るいブルーは、特に春から夏に活躍します。
ジュエリーコーディネートのコツ
最後に全体を通して言える、コーディネートのコツをお伝えします。
服装と似た色のカラーストーンを使う
トップスやボトムスと、宝石の色味を合わせる方法です。この場合、同じ系統の色味でもカラートーン(明暗)が違うことや、色味の分量が多過ぎることでやぼったくなる場合もあります。バランスを見て合わせましょう。また、カラーストーンが濃く目を引く場合には、シューズやヘアアクセサリーなどパッと見てすぐに分かり辛い部分と揃えるのも上級者コーディネートとしておすすめです。
色相環で補色の関係にある色味でコーディネートする
服装と補色の関係にある色味のカラーストーンを合わせるとアクセントになります(ex:黄色×紫)。ただ、服装が柄物の場合は過剰になる恐れがあるので、バランスを見ながら合わせましょう。
装いが控え目な場合は、補色の関係にあるカラーストーンのジュエリーをいくつか組合せて、装飾品を目立たせるのも上級者偏としておすすめです。
終わりに
季節やシーンによって選ぶ宝石が変わってくることがわかりました。本記事が宝石選びの参考になりましたら幸いです。自分らしさを表現できるのがジュエリーの良いところなので、自由な発想でジュエリーコーディネートを楽しんでみてください!
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