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離婚指輪がブームって本当!?ブレイクアップ・ジュエリーに込めた思い

2024.05.15 2024.05.22

離婚指輪がブームって本当!?ブレイクアップ・ジュエリーに込めた思い

今、アメリカの女性を中心に「離婚指輪」がトレンドになっているそうです。有名人のSNS発信がきっかけに大きな話題となった「離婚指輪」とはどういう指輪なのでしょうか?

 

今回のコラムでは、離婚指輪を作った人はどんな思いで作ったのか、同じくアメリカで増えている「break up jewelry」とは?そして、離婚をしたら婚約指輪はどうするのか、ということについてお伝えします。

 

離婚指輪とは?

離婚指輪とは、離婚をきっかけに制作もしくは購入した指輪です。外国では、歴史的に見ても離婚指輪はありましたが、ネガティブな意味を持つ「悲しみのジュエリー」でした。離婚したことで夫のことを詮索されないように、そして未婚の母ではないことを示すジュエリーだったようです。

 

しかし近年では「再出発」など、ポジティブな意味を持たせて離婚指輪を身に着ける女性が増えています。アメリカ・コネティカット州のジュエラーによると、2020年までは「離婚指輪」という言葉は存在せず、注文が入りだしたのは2022年以降からだと言います。さらに2023年の注文は前年の3倍に増えており、2023年から2024年にかけては25%増加すると予想されています。

 

離婚に至ったきっかけや思いは人それぞれですが、最近話題となっている離婚指輪には次のような意味が込められています。

  • つらい状況からの再出発
  • 新たな始まりを迎えたことへのお祝い
  • 過去と未来を同時にたたえる
  • 築き上げた家庭生活を肯定する

婚約指輪を離婚指輪にリフォームしたSNS投稿が話題に

婚約指輪を離婚指輪にリフォームしたSNS投稿が話題に
INSTAGRAM/@EMRATA

アメリカで、離婚指輪を作った女性のSNS発信が注目を集めました。その人とは、ファッションモデルのエミリー・ラタコウスキーです。彼女は、ひとつの婚約指輪を使って二つの指輪にリメイクしました。元となった婚約指輪は二つの異なるカット(ペアシェイプとプリンセスカット)が施されたダイヤモンドの指輪でしたが、「別々になっても互いを引き立てる」との意味合いを持たせる「二つの指輪」に生まれ変わりました。

 

「離婚することへの否定的な思い込みを変えたい。関係を終わらせるのは勇敢なこと。再出発する女性に『別れたからと言って失敗ではない』と感じてほしい」とエミリーは発信しています。

 

エミリーの離婚指輪制作を担ったジュエラー、シェムラ氏は、彼女の婚約指輪の制作をした人物でもあります。結婚・離婚に至るドラマは人の数だけあり、離婚指輪に込める思いも人それぞれです。離婚指輪の制作には、その人の思いを反映させ、メッセージを伝えるための「共同作業」を行うのだとシェムラ氏は語りました。

アメリカで増えている「break up jewelry」とは!?

break up jewelry(ブレイクアップ・ジュエリー)は直訳すると「破局ジュエリー」という意味です。日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、今アメリカの女性を中心にブレイクアップ・ジュエリーがトレンドになっています。今回取り上げた離婚指輪もブレイクアップ・ジュエリーの一種で、その言葉の通り「破局をきっかけに制作もしくは購入したジュエリー」を指します。

 

かつては過去のパートナーからもらった指輪をリメイクすることはあまりオープンにされていませんでした。しかし近年は、再構築された美しいジュエリーとともに新たなスタートを切る女性が増えており、そんな女性たちのSNS発信が話題となっています。彼女たちはどのようなジュエリーを作ったのか、その例をご紹介します。

 

自分を大切にする決意の指輪として


With This Ring, I Unwed – The New York Times

ノースカロライナを拠点とする宝石商ローレン・ボックさんは、夫に離婚を切り出されてから新しい指輪を作ることを決意しました。アッシャーカット(四角形のカット)のダイヤモンドがセッティングされた指輪はシグネットリングのようなデザインになっています。彼女はこの指輪に「自分自身との関係を一番大切にする」という意味を込めたそうです。

 

2023年秋に自身の離婚指輪についてSNSに投稿したところ、破局ジュエリーについての問い合わせが急増したといいます。

 

誕生石を添えてリメイク


With This Ring, I Unwed – The New York Times

コロラド州アスペンで広報コンサルタントを務めるポコーニーさんは、元々持っていたエメラルドカットのダイヤモンドに誕生石のエメラルドを組み合わせて、2つの宝石がセットされた「トワ・エ・モワ」リングを制作しました。

 

ダイヤモンドには10年間の結婚生活を、エメラルドには自分自身を投影することで、二つの宝石が「私は自分自身を救うことができる」ということを思い出させてくれるのだそうです。

離婚したら指輪はどうする?

離婚したら婚約指輪はどうしたらいいのでしょうか。「そのまま持っている」という人も少なくないようですが、そのままにしておきたくないという場合は次のような方法があります。

 

返す

離婚届と一緒に指輪を返す

「縁を断つ」という意味でも夫に指輪を返したい場合は、離婚届と一緒に婚約指輪を返すのが一番無難な方法かもしれません。夫から「返してほしい」と言われる場合があるかもしれませんが、返す・返さないは本人の自由です。

 

法律的には婚約指輪や結婚指輪は「無償贈与」に当たるので、妻の所有物となり返却の義務はありません。

 

売る

「もう使わないけれど捨てるのは忍びない」という場合は質屋・リサイクルショップなどに売るという方法があります。婚約指輪をスッキリと手放すことができますし、買い取りしてもらったお金は離婚後の経済的な支えにもなります。日本では離婚後に指輪を売る、という人が約半数を占めるようです。

 

ブランド物や、ダイヤモンドの鑑定書が付属している場合は高価格で買い取りしてもらえる可能性が高いので、売却する前にチェックしておきましょう。

 

リメイクする

ブレイクアップ・ジュエリーにリメイクする

アメリカでのブームに見られるように、指輪やネックレスをブレイクアップ・ジュエリーにリメイクします。「処分したくないけれど、そのまま使いたくない」「ジュエリー自体は気に入っている」という人におすすめです。

 

本記事で紹介したように、婚約指輪とは全く別のデザインにリメイクしたり、他の新しい石と組み合わせたり、これからの明るい未来を想像してデザインすることで「自分への贈り物」とするのもいいですね。

まとめ

  • かつては「悲しみのジュエリー」だった離婚指輪に、現在は肯定的な意味を持たせる人が多い
  • 婚約指輪を離婚指輪にリメイクしたSNSの投稿が話題になった
  • アメリカで「ブレイクアップ・ジュエリー(破局ジュエリー)」がブーム
  • 離婚後の婚約指輪は、返す・売る・リメイクする

日本ではまだ馴染みがありませんが、アメリカでは今後さらなる需要が増えそうだと見込んでいる離婚指輪。つらい経験をした女性たちが、前に進むためのパワーの源となってくれそうですね。

 

 

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