
皆様はスフェーン(Sphene)という宝石をご存知ですか?優しい色に眩しいほどの輝きを放つ強烈な個性をもった宝石で、最近はジュエリーショップでも多く見かけるようになりました。2021年に新たに7月の誕生石になり、今後さらにメジャーになっていく注目の宝石です。
今回はスフェーンの特徴や魅力、そしてジュエリーとして楽しむ時のポイントをみていきましょう。
スフェーンのカラー
スフェーンの主な色はイエロー、グリーン、ブラウンで、どちらかといえば優しい色合いです。グリーンもエメラルドの様な強い色ではなくペリドットのような黄緑に近いものが多く、ブラウンは淡いものから濃いものまで様々あります。
スフェーンの魅力は強い輝きとファイア
冒頭でもお伝えした通り、スフェーンの魅力はその強い輝きにあります。ダイヤモンドに次ぐ強い輝き(※1)だけでなく 、虹色の光がメラメラと燃えるように輝きを放ちます。(※2)
虹色の光は「ファイア」と呼ばれ、ダイヤモンドにもみられる現象です。ダイヤモンドも素晴らしい虹色の光を放ちますがスフェーンのそれはダイヤモンド以上。まるで真夏の太陽のようにギラギラと燃える様は7月の誕生石にピッタリですね。
(※1)屈折率が関係する。ダイヤモンドは2.42、スフェーンはそれに次ぐ1.84~2.11
(※2)分散度が関係する。ダイヤモンドは0.04、スフェーンは0.055
見落とせないスフェーンの弱点とは?
たぐいまれな美しさと個性を持つスフェーンですが、モース硬度が低いという弱点も持っています。モース硬度は5〜5.5で、オパールと同じぐらいになります。ジュエリーとして安心して使える硬度が7と言われていますから、少し心許なく感じてしまいますね。雑な扱いをすると表面に傷が出来てしまいますから、扱いは慎重におこなってくださいね。
しかし弱点があるとはいえ、スフェーンは今や誕生石に選ばれるほどの宝石となりました。それだけスフェーンが魅力的だということに他なりません。完璧な超人よりも少し弱点がある人の方が親しみと愛情を持ちやすいように、スフェーンは弱点も人に受け入れられているのですね。
スフェーンを身に着けるなら
先ほどスフェーンにはデリケートな部分があるとお伝えしましたが、弱点をカバーしつつ楽しむならどんなジュエリーを選べばいいのでしょうか。特徴と対策をご紹介します。
リングよりもネックレス、ピアスの方が安全
いろんなジュエリーがありますが、一般的にスフェーンはネックレスやピアスにした方が安全で気兼ねなく楽しむことができます。指輪だと気付かないうちにどこかにぶつけてしまい、スフェーンを傷つけてしまうことがあるからです。
ネックレスでもロングタイプのものよりも短めに着ける方が引っ掛けてしまう心配が少なくなりますよ。ネックレスは人に見てもらうジュエリーと言われています。眩いスフェーンの輝きに、一緒にいる人は圧倒されることでしょう。ピアスやイヤリングなどお顔周りにつけるジュエリーは顔色を美しくしてくれる作用がありますが、スフェーンの輝きは自身の印象まで明るく見せてくれますよ。
リングなら利き手と逆の薬指に
スフェーンの輝きを自分で見て楽しめるリングは非常に魅力的なアイテムです。リングをぶつけない様にするにはどうすればいいでしょうか。もしスフェーンをリングで楽しむのであれば、聞き手と逆の薬指につけるようにしてください。普段あまり使わない手であればぶつけてしまう心配が少なくなりますよ。他にもなるべく高さのないリングを選ぶ、スフェーンをガードしてくれる爪が多いものを選ぶなどすると良いでしょう。
爪が緩んでいないかチェック
この項目はどのジュエリーにも言えることなのですが、ジュエリーはデザインだけでなくしっかりと作り込まれているかがとても大切です。特に宝石を留める爪は重要で、この部分がおざなりになっているジュエリーは長く使うにはあまりよくありません。
また、着ける前に爪が緩んでいないかチェックしておきましょう。特に硬度の低いスフェーンは爪が緩んだままになったまま使い続けていると、石が揺れて割れてしまったり最悪石が落ちてしまうこともあります。トップを耳のそばで振って「カチカチ」と石が爪に当たる音がしないかチェックしましょう。
関連記事:ジュエリーの印象を決める「爪留め」の世界
まとめ
- スフェーンは2021年に7月の誕生石に加わった
- 主なカラーはイエロー、グリーン、ブラウン
- 最大の魅力はダイヤモンドに次ぐ強い輝きとファイア
- モース硬度が5~5.5と低く、ジュエリーにする際は注意が必要
- 傷がつかないようネックレスやピアスなどのアイテムがおすすめ
- 指輪は利き手と逆の薬指に身に着けると傷がつきにくい
スフェーンは弱点があったとしてもそれ以上に魅力的な宝石です。ゴールド、プラチナの輝きをまとったスフェーンはさらに華やかなジュエリーとなります。
デリケートな側面がありますが、ネックレスやピアスは安全に楽しむことができますし、リングは利き手と逆の手にはめることで格段にぶつけにくくなります。少し工夫するだけでも気兼ねなく着けることができますから、ぜひ参考にしてみてください。ジュエリーにするとスフェーンの華やかさで特別な自分を演出できますよ。
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