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オパールの遊色模様の原理とパターンは?その種類と価値も検証!

2021.10.04 2023.08.30

オパールの遊色模様の原理とパターンは?その種類と価値も検証!

オパールのジュエリーをお持ちの方は多いと思いますが、その色や遊色(※1)のパターンは十人十色。一言では形容しがたい美しさは、兎にも角にもオパールが持つ独特の遊色とデザインパターンにあり。

(※1)角度によってオパールの色彩が変化する光学現象。

 

今回は琴線に触れる美しい遊色のパターンを紹介していきながら、その魅力と評価を高める要素を解説していきます。

 

関連記事:オパールにはどんな種類がある?基本の8種を解説!

オパールの基礎データまとめ

想像力を文字に乗せて紡ぐ詩人に愛された宝石、オパール。遊色に浮かぶその美しさをボードレールは、「虹色に反射する月の涙」と形容し称えています。

 

オパールはケイ酸塩鉱物の一つです。成分中に10%ぐらいまでの水分を含み、結晶系を持たないにも関わらず、その美しさから正式に宝石として扱われています。

 

その不思議なパターンによる遊色と湿気に敏感な性質は、魔法がかかった石として畏れられた俗信も伝わる、非常に歴史が深い宝石の一つです。

 

関連記事:オパールは不吉な宝石?詩人に愛されたまどろみの宝石の伝説とは?

 

化学組成 SiO2•nH2O
結晶系 非晶質
モース硬度 5~6.5
劈開 なし
比重 2.15
屈折率 1.430~1.460
複屈折率 なし
多色性 なし

遊色の理由と評価要素を抑えよう

プレシャスオパールとコモンオパール

オパールは遊色がある石とない石に分かれ、前者を「プレシャスオパール」、後者を「コモンオパール」と呼び区別をしています。

 

プレシャスオパールは背景のカラー相違により、ブラックオパール、ホワイトオパール(ライトオパール)、ファイアオパール、ウォーターオパール、ボルダーオパールに分かれます。

 

関連記事:オパールにはどんな種類がある?基本の8種を解説!

 

プレシャスオパールの種類

 

様々な遊色が発現する原理

オパールの遊色が発現する原理

オパールの遊色は、規則正しく並んだシリカの粒子間の隙間に光が当たり、光の干渉が生じることで発現します。

 

オパールによってシリカ粒、その積層構造における空隙スペースの大きさが異なるため、違う波長の反射光が干渉し、遊色を起こすという訳ですね。なおシリカ粒のサイズによって遊色で発現するカラーが異なります。

 

遊色はオパールの評価項目の1つ!

オパールの評価項目

オパールは、カット、クラリティー、透明度、オパールのタイプ、そして遊色で評価されます。透明度やマトリックス(※2)の入り方、またはカット項目も大切ですが、より重要度が高いのが種類、背景色、そして遊色です。

(※2)オパールに含まれる母岩部分のこと。

 

遊色のパターン(配置)に関しては、背景色に対しての遊色の割合、濃さ、パターンの種類、そして遊色の支配色のカラーが評価要素になっています。

オパール_ポッチ(デッドスポット)

なお、「ポッチ」や「デッドスポット」と呼ばれる、遊色が発現しない色領域が多いほど価値が下がります。

オパールの遊色の種類について

オパールの遊色はまさにOne of a kind(唯一無二)。同じ柄の遊色でもそのパターンの濃度、色合いにデザインは各々異なり、想定できない程の遊色パターンが見られます。

 

それらは非常にアイデア、空想に富んだもの。必ずしも1種のパターンで遊色が発現する訳ではなく、2~3種以上の遊色のパターンが混在するオパールも少なくありません。

 

その出方に関しての科学的調査は現在も行われていますが、明確なアンサーは現段階でも明らかになっていません。

 

パターン全てを制覇するのは至極難しいですが、抑えておきたいオパールの遊色パターンをここでまとめていくので、頭の中の色鉛筆を駆使してその美しさを想像してみてください。

 

ローリングフラッシュ

ウォーターオパール_ローリングフラッシュ

キャッツアイ効果を思わせるシャープな線状の遊色が、カボションに研磨することで浮かび上がるパターン。帯状の発色が角度を変えて動く様から、ローリングキャッツアイとも呼ばれます。

 

リボン

ローリング状のリボンを思わせる帯が複数走行するような遊色のパターン。ブラックオパールに見られる非常に色彩豊かで価値の高い遊色です。

 

ピンファイアー

ブラックオパール_ピンファイアー

パターンとしては非常に繊細で小さな密集した遊色。針で突いたような柱状のドットはどの角度からも覗けます。

 

ハーレクイン

ブラックオパール_ハーレクイン

オパールの遊色の中で最も価値が高くレアなパターンがハーレクインです。大きめの正方形やひし形のパターンを繰り返す、まだら状の美しい模様が特徴的。

 

チェッカーズボード、フラッグストーン(板石状)、ヘキサゴン、ピーッコックなど異なる模様のハーレクインパターンがあります。

 

シャフ

もみ殻のような縦長ラインが異なる方向性に並ぶ姿が、まるで藁を思わせます。ストロー模様を一筆でサッと描いたような印象の美しい遊色です。

 

チャイニーズライティング

その字のまま漢字を思わせる交差状に遊色が浮かぶパターンです。文化、国によって好き嫌いが分かれるパターンかもしれません。

 

ピーコック

フェザーパターンとも言い、色鮮やかな孔雀の羽を思わせる柄。センターから放射状に流れるような遊色です。

 

ベイン

ボルダーオパール_ベイン

まるで毛細血管を思わせる遊色が平行、または垂直に現れるパターン。同一または異なる色合いの脈状パターンは、主にボルダーオパールに現れます。

 

カセドラル

木や植物などの有機物がオパール化したもの、ボルダーオパールに現れる聖堂のステンドグラスを思わせる遊色です。

 

フローラル

花々を思わせる多彩な色彩による遊色がパッチ状に浮かんで見えることから、フローラルと名づけられました。

 

パズル

エチオピアオパール_パズル

異なるカラーのジグソーパズルをパッチ状に繋ぐようなパターン。主にエチオピアオパールに現れる幻想的な遊色です。

 

スネークスキン

エチオピアオパール_スネークスキン

ボルダーオパールやエチオピアオパールに見られる特徴的な遊色で、その名前の通り蛇皮を思わせるレアな模様です。

 

マッカレル

捩じれのある層状に連なる色彩パターンが鮮やかな鯖状の模様を思わせます。遊色のパターンの中でもかなりレアです。

 

ギャラクシー

ボルダーオパール_ギャラクシー

明度、彩度の高いフラッシュ状の色彩が、まるで夜空に浮かぶ星空を思わせる渦巻状のパターン。似た遊色として、ギャラクシーよりミニマムな遊色のスターダストがあります。

 

ハニーコーム

エチオピアオパールに見られ、巨大なハチの巣状の遊色。途切れない六角形の美しいパッチ状を呈することが多いパターンです。

まとめ

オパールのパターンに関する特徴をまとめると、

  • 「遊色」とは角度によってオパールの色彩が変化する光学現象のこと
  • シリカ粒の粒子の大きさが遊色の色を決める
  • 遊色のパターンがオパールの品質の一つである
  • 色調が明るく、大胆な遊色模様が特に評価が高い
  • パターンは反復的なものでなく、幾何学的な模様である
  • 複数のパターンが組み合わさるオパールも多い

乙女の気まぐれな恋心を思わせるような、複雑な色彩パターンはその価値だけでなく、意識レベルで私達の美的センスに訴えかける魅力があります。

 

今回紹介したパターンは限局的であり、種類によって出やすいパターンに複数の模様が混在するオパールも多くあるので、是非その図像と照らし合わせながら、スルメのように味わい深い遊色ワールドに触れてみてはいかがでしょうか?

 

 

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