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鑑別書?鑑定書?ソーティング?宝石を買う時に必要なのはどれ?

2022.08.31 2023.09.08

鑑別書?鑑定書?ソーティング?宝石を買う時に必要なのはどれ?

ジュエリーや宝石には鑑別書や鑑定書、ごく稀にソーティングがついてくることがありますが、皆さんはゆっくりご覧になったことはありますか?

 

これらは購入した宝石のデータが載っている説明書。宝石の鑑別機関が発行しているもので、宝石種やカラット数、処理の有無などが書かれています。これにより購入した宝石がどんなものか知ることが出来るのですね。ですが鑑別書、鑑定書、ソーティングそれぞれに違いがあります。購入するときに必要なものはどれか紹介いたします。

 

鑑別書とは「宝石の石種を調べて発行するもの」

天然コランダム_ルビーの鑑別書

鑑別書とは宝石の種類が何か書かれたものです。ダイヤモンドや色石など全ての宝石で鑑別を取ることが可能です。宝石が偽物ではないか、天然かどうかを検査した結果が書かれていますから、色石を購入される場合はこの鑑別書をつけてもらうと良いでしょう。

 

基本的な内容は鉱物名、宝石名、カラット、カット、寸法、開示コメント、そして写真も載せられています。他にも屈折率や比重などの専門的な数値も書かれていますが、これは専門的な内容になるのであまり気にしなくて大丈夫です。

 

重要なのは鉱物名のところに『天然』がついているか、そしてカラットと写真が実物と同じかどうかという点です。天然の宝石には必ず鉱物名の所に天然という文字が入ります。ちなみに、天然の宝石と同じ成分で人間が意図的に作り出した宝石(合成石)には『合成』という文字が書かれています。

 

【例:ルビー】
鉱物名:天然コランダム
宝石名:ルビー
カラット:5.66ct
寸法:10.95×10.47×7.74mm
開示コメント:通常、加熱が行われています

 

この開示コメントというのは宝石にどんな処理がされているかが書かれており、宝石種によって内容が変わります。詳しい開示コメントは後述させていただきますね。

鑑定書とは「ダイヤモンドのグレードを調べ発行するもの」

ダイヤモンドには4Cと呼ばれる世界基準のグレードが設けられています。4Cというのはカット、カラー、クラリティ、カラットの4つの基準の頭文字をとった呼び方で、鑑定書にはダイヤモンドの4Cの鑑定結果が書かれています。

 

4Cだけでダイヤモンドの良し悪しを決めることはできませんが、美しさと希少性を測る重要な参考基準になりますから、高品質なダイヤモンドを購入したい場合には必ず鑑定書をチェックしておきましょう。また、ダイヤモンドの鑑別書には4Cは載っておらず、他のカラーストーンと同じように鉱物名、宝石名などの鑑別データが書かれています。ダイヤモンドを購入する際は鑑別書か鑑定書かしっかり確認して下さいね。

 

ちなみにカラーストーンについては、多種多様で同じ石種でも様々な色味があり、鑑定の世界基準がないため、鑑定書を出すことはできません。

 

関連記事:【4月の誕生石】神々の涙と信じられたダイヤモンド

ソーティングとは 「鑑別・鑑定結果が書かれた小袋」

合成モアッサナイトのソーティング

ソーティングは一般的には業者が宝石を管理するときに扱うことが多い簡易鑑定・鑑別書のようなものです。鑑別書や鑑定書は表紙のついたブック式になっているものが多いのですが、ソーティングは宝石が入った小袋にそのまま鑑定・鑑別結果が貼り付けられています。

 

書かれている内容は鉱物名、宝石名、カラット程度で写真は付いていないのがほとんどですが、検査自体は鑑別機関がしっかりと行っているため、前述した鑑別書、鑑定書と同じ扱いになります。

 

ですが、高額な宝石を購入する時は写真付きで詳細が載っている鑑別書か鑑定書を選ぶ方が良いでしょう。なぜならソーティングには詳細が書かれていないため、万が一中身が入れ替わってしまった時に気付かない可能性があるためです。ジュエリースケール(カラットを量る秤)があれば別ですが、そういった道具を持っていない場合はソーティングはオススメできません。

知っておくと安心、開示コメントとは

宝石の処理について書かれている開示コメントは独特な言い回しが多いため、読んでもピンとこないこともあると思います。ここでは代表的な開示コメントの解説をしていきます。

 

「通常、加熱が行われています」

ルビー、サファイア、ジルコンなど

加熱処理が行われている宝石につくコメントです。一般的にほとんどのコランダムが人工的に加熱処理をされているため、通常の鑑別検査では正確な加熱の有無は検査出来ません。なぜかというと、顕微鏡検査で加熱跡が見られる宝石でも、それが天然の地熱で加熱されたのか、人工的に加熱されたものなのか判断が難しいからです。

 

そのため「通常、加熱が行われています」と表記されます。つまり加熱の確証が得られない場合にもこのコメントになるのです。ということは、非加熱の可能性があるということ。

 

追加オプションで特殊検査を依頼し、無事に非加熱と確定すれば「加熱の痕跡は認められません」との表示がなされます。ちなみに「A鑑」と呼ばれるメジャーな鑑別機関では、高い確率で「通常」表記は非加熱となります。しかし、「B鑑・C鑑」と呼ばれる鑑別機関では、非加熱の可能性がある/ないに関わらず、一律で「通常」表記がなされている場合があるので注意が必要です。

 

「通常、透明剤の含浸が行われています」

エメラルドなど

市販のエメラルドの95%以上が傷を目立たなくする含浸処理が行われています。そのため、このコメントがあるからと言って価値が下がるわけではありません。含浸処理が施されていない場合は、「透明材の含浸の痕跡は認められません」といった表記がなされ、価値がぐっと上がります。鑑別書に特殊検査の結果が別紙として付属することもありますので、全てレポートが揃っているかも注意して確認する必要があります。

 

「放射線による着色が行われています」

ブルートパーズ、スモーキークォーツ、ダイヤモンドなど

放射線を当てることで色を大きく変化させる処理です。放射線処理は美しい色に変化しますが、大量に処理することができるため処理をしていない宝石と比べると安価になる傾向にあります。特に気をつけたいのはブルーダイヤモンドをはじめとしたカラーダイヤモンド。放射線処理されたものと天然のものでは価値が全く違います。勘違いして購入される方もいるので注意が必要です。

結びに

  • 「鑑別書」は宝石種の検査結果
  • 「鑑定書」はダイヤモンドの4C鑑定結果
  • 「ソーティング」は鑑別・鑑定の簡易書

鑑別書は宝石種の検査結果が書かれており、鑑定書はダイヤモンドの4Cが書かれたレポートになります。そしてソーティングは鑑別・鑑定の簡易書です。どれも用途が違いますが、カラーストーンを購入するなら鑑別書、クオリティの高いダイヤモンドを購入するなら鑑定書をつけてもらうようにするといいでしょう。

 

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