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まとめて解説!ジュエリーの故障&トラブル別対処法

2023.02.22 2023.08.03

まとめて解説!ジュエリーの故障&トラブル別対処法

ジュエリーを身に着けていると、石が欠けたり外れたり指輪が抜けなくなったり、突然予期せぬトラブルに見舞われることもあります。今回のコラムでは、ジュエリーの故障やトラブルなど様々なパターンでの対処法をお伝えします。

ジュエリーの修理はどこでできる?

ジュエリーの修理はどこでできる?

ジュエリーの修理が必要になった時の持ち込み先は主に購入店、ジュエリー専門店、ジュエリー工房になります。費用がかかるので修理に入る前に必ず見積もりを出してもらいましょう。

 

購入店

新品で購入した商品の場合、ジュエリーの修理やリフォームは購入したお店に持ち込むのが基本です。サイズ直しや簡単な修理であれば無料で受け付けている所もあるので、まず最初に購入店での修理を検討しましょう。保証書などが付属している場合は一緒に持って行きましょう。

 

ジュエリー専門店

購入店が遠くて行くことができない、どこで購入したかわからない、中古ジュエリーを購入した場合などはジュエリー専門店に相談しましょう。他社製品の修理を受け付けている場合もありますが、デザインや状態によってはできないものもあります。

 

ジュエリー工房

リフォームや加工を専門にしているジュエリー工房でも修理が可能です。職人さんが直接受付から加工までをやっている所が多いので、細かい要望などを伝えやすいでしょう。購入店やジュエリー専門店で断られた物でも相談可能としている工房も多いので、断られた場合などは相談してみるといいですよ。

 

ただし、宝飾店舗だけをサービスの対象にしている場合もあるので、事前に電話で受付可能かお電話をしておくとスムーズでしょう。

ジュエリーの故障

ジュエリーが故障した時にどんな修理が行われるかをパターン別にご説明します。

 

石が外れた・石の紛失

ジュエリーの石を紛失した場合

石が外れてしまったら無くしたり傷つけたりしないように大切に保管して修理に出しましょう。「石留め」をして元の状態に直します。

 

外れた石をなくしてしまった場合は、リングに留まっていた石と同等のものを探し石留めします。メレダイヤ(小さいダイヤモンド)の一部を扮したときは石の大きさ、質などを見極める「石合わせ」と呼ばれる作業を行います。

 

石が欠けた

欠けてしまった石は元通りにはなりませんが、同じような色や品質の石を用意して石留めをします。傷が小さい場合は研磨(リカット)することで石を綺麗な状態に戻すことも出来ますが、その場合は石のサイズが小さくなります。

 

石が動く

「石を触ると動く」「振るとカチカチと石が爪に当たる音がする」という場合は、石留めが緩んでいるので留め直してもらいましょう。放っておくと石が外れてしまう可能性がありますので早めの対応がおすすめです。

 

ネックレスの故障

チェーンの修理

ネックレスのチェーンが途中で切れているものは、切れた部分を溶接します。引き輪やプレート部分が外れた状態は、「切れ」ではありません。丸カンが開いたことが原因なので、ヤットコを使って丸カンを閉じます。コラムの最後にやり方をまとめているので、工具があればチャレンジしてみるのもいいかもしれません。引き輪のばねの故障はパーツを交換します。

 

指輪のサイズ直し

サイズを上げる場合も下げる場合も、指の腹の部分の地金を切ってサイズ直しをします。デザインによってはサイズ直しができない指輪もあるので購入店で相談しましょう。(フルエタニティ、鍛造、特殊な素材のものなど)

 

指輪が変形した

指輪が変形してしまったら、木槌で指輪を叩いて真円に戻す「変形直し」と呼ばれる加工を行います。場合によっては強度を増すために金属を追加して厚くしたり太くすることもあります。

 

素人が叩くと地金が割れたり石が外れたりして修理ができなくなってしまう可能性があるので、無理に自分で直そうとせずお店や工房でお願いしましょう。

 

指輪に傷がついた

指輪の磨き直し

機械で指輪の表面を薄く削り磨き直しをします。深い傷には金属を足して強度を保ちます。彫り模様や繊細な加工がされている指輪は、磨き直しができない場合もあります。

ジュエリー着用時のトラブル

ジュエリーを身に着けている時のトラブルや、不快な状態を解消する方法などをパターン別にご紹介します。

 

指輪が抜けない

指輪が抜けない時の対処法

むくみや体型の変化などで指輪が抜けなくなってしまうことがあります。そんな時は次のことを試してみてください。

 

①むくみの解消
手を開いたり閉じたりする、手を高く上げブラブラさせる、むくみ解消のツボ押しなどをするとむくみが解消して外れやすくなります。

 

②石鹸・ハンドクリームを使う
石鹸を泡立て、指輪と指の間になじませます。石鹸の代わりにハンドクリームでも良いです。ゆっくり指輪を回して外します。石鹸やハンドクリームに弱い宝石(オパール、真珠など)もあるので気を付けましょう。

 

③糸を使う
指輪と指の間に糸を通します。指輪の上から第二関節まで隙間なく糸を指に巻き付け、くるくる回すと指輪が外れやすくなります。指がうっ血しないよう注意しましょう。

何をやっても抜けないときはリングカッターで指輪を切断します。リングカッターがあるのは、ジュエリーショップ、ジュエリー工房、消防署などです。対応可能かどうか、行く前に問い合わせをしましょう。指輪の切断は最終手段。切断してしまうと状態によっては元に戻すことは難しいかもしれません。指輪がきついと感じたら早めにサイズ直しをしましょう。指がうっ血したり腫れてしまった時は、まず病院に行くことをおすすめします。

 

汚れやくすみが気になる

使っているうちに汚れやくすみが目立ってきて、後述の「自分でできるお手入れ方法」でも綺麗にならない場合は、ジュエリーショップに「洗浄」または「仕上げ直し」を依頼しましょう。超音波洗浄機は石によっては(エメラルドなど)使用できないので注意が必要です。「仕上げ直し」は機械を使って磨くので、まるで新品のような仕上がりになります。

 

関連記事:ダイヤにエメラルド!硬度の高い宝石を扱う時のポイントとは?

 

ネックレスが着けにくい

ネックレスの留め具が小さくて留めにくいということもありますよね。簡単に装着ができるマグネット式の金具に交換するという方法があります。強い磁石を使用しているので、簡単に外れてしまうことはありませんよ。

 

イヤリングで耳が痛くなる

イヤリングで耳が痛くなる場合の対処法

イヤリングを長時間着けていると耳が痛くなる場合がありますね。痛いからと頻繁に着脱を行うと無くしてしまう可能性があるので、以下の方法で耳の痛みを軽減しましょう。

 

①着ける位置を変える
同じ場所が圧迫されてしまうので、時間が経ったら着ける位置をずらします。

 

②シリコンカバーを着ける
耳たぶに当たる金具に装着するシリコンカバーが売られています。

 

③痛くなりにくいイヤリングを選ぶ
樹脂製のパーツを使った「ノンホールピアス」、ネジで調節できる「ネジばね式」、留め具部分にシリコン素材を装着した「ソフトタッチクリップ式」などが比較的痛くなりにくいです。

自分でできる修理とお手入れ方法

日常的にお手入れをしていると美しい状態を保つこともできますし、小さな傷や石の揺れに気づくこともできます。

 

日常的なお手入れ方法

使用したジュエリーは汗や油で汚れ、輝きが失われてしまいます。外したら乾いた柔らかい布で拭く習慣を身に着けましょう。

 

汚れが気になる時のお手入れ方法

ジュエリーの汚れが気になる時のお手入れ方法

ジュエリーのお手入れは家庭でも可能です。ただし、水や洗剤に弱い宝石や衝撃に弱い石もありますので、必ず事前に調べて正しい方法で行いましょう。

 

①ぬるま湯に少量の中性洗剤を溶かし、柔らかいブラシなどでジュエリーをやさしくこすり洗いします。
②真水につけて十分にすすぎます。
③柔らかい布で水分をふき取ります。

関連記事:梅雨から夏にかけて取扱注意のジュエリーと、そのお手入れ方法

 

チェーンの修理

開いた丸カンの修理

チェーンの丸カンはよく見ると一箇所切れ目が入っていて、完全に閉じてはいません。チェーンが切れたと思ったら丸カンが開いただけだったということもよくあります。その場合はヤットコという工具を2つ使って自分で閉じることができます。

 

①利き手でない方の手でヤットコを持ち、丸カンをはさむ。
②丸カンにパーツ(プレート・チェーン)を通す。
③利き手にもヤットコを持ち、丸カンを両側から持つ。
④丸カンを前後に動かして閉じる

終わりに

ジュエリーのトラブルと対処法、修理の方法などをご紹介しました。トラブルはない方が良いですが、知っているとどう対処したらいいかわかりますね。

 

日常的にお手入れをすること、ジュエリーショップに点検を依頼することで故障を未然に防ぐことができます。メンテナンスをしながら、お気に入りのジュエリーと長いお付き合いをしてくださいね。

 

 

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