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ポイント総まとめ!ルース(裸石)の見方と選び方

2022.08.03 2025.11.11

ポイント総まとめ!ルース(裸石)の見方と選び方

宝石の魅力を十分に楽しめるルース(裸石)。宝飾展示会やネット通販はもちろん、最近では小売店や野外マーケットでもルースの販売を見かけるようになりました。近年より身近に感じられるようになったルースですが、皆さんは購入したことはありますか?

ルースにはジュエリーとはまた違った魅力や、ルースならではのメリットがあります。今回のコラムではルースを購入するメリットから選び方、特に注意して見るべきポイントをお伝えいたしますので、ぜひルース購入の参考にしてみてくださいね。

関連記事:ルースを10倍楽しむための必須アイテムとは?

 

ジュエリーではなくルースを購入するメリット

装飾品になる前の裸石のことをルースと言います。枠がない状態のルースはより多くの光を取り込むため、宝石そのままの魅力を味わうことができます。

またルースからの購入は自分の理想のジュエリーを作る第一歩となります。ダイヤモンドと比べるとカラーストーンは個々によって色の違いがはっきりしていてカットも様々。そのため好みのカラーストーンを見つけるのは難しく、その上さらにデザインまで理想的なジュエリーとなると出会うのはなかなか難しいですよね。

ルースの状態であれば理想的なカラーストーンを見つけやすく、そこから自分好みのジュエリーに仕立てる方が結果的に満足のいくジュエリーを手に入れやすいんです。

ちょっと通な選び方ですが、ポイントを押さえておけばスムーズに選ぶことができますよ。もちろんルースをそのまま飾ったり眺めたりするのも素敵ですよね。ちょっとした時間に眺めるだけでも心の底から癒されますよ。

 

ルースの選び方

ルースの選び方

ルースの選び方ですが、まずはどんなルースがいいか目的を明確にしましょう。目的というと堅苦しいですが、要はルースを買ってどうしたいかイメージしておくということです。

ルースのまま持っていて眺めて楽しむのか、ジュエリーに加工して楽しみたいのかをイメージしておけば、自分が購入したい宝石を絞ることができます。もちろん目的を作らず、その時気に入ったルースをインスピレーションで選ぶことも素晴らしい体験となるでしょう。

 

ルース選びのおすすめアイテム

ルースを見るときはルーペとペンライトがあればさらにいいものを選びやすくなります。ルーペはルースの中の状態を見るのに非常に適したアイテム。内包物や色むら、傷や欠けがないかのチェックに使います。またライトで光を当てることでルースの透明度を確認したり、どんな風に輝くか見ることができます。

ルースを扱っているお店であれば大抵どちらも置いてあると思いますから、持っていない場合はお店の人に聞いて借りてみるといいでしょう。

 

ルースの正面を見る

ルースの正面を見る

ルースはほとんどの場合ルースケースに入った状態で展示されています。まずはあなたが素敵だなと思うものを手にとってみてください。

次にそのルースそのまま楽しむかジュエリーにしたいかイメージしてみましょう。もしルースで持っておく場合はどんな大きさでも大丈夫。ジュエリーにするなら指に乗せた時に大きすぎないかを確認しましょう。大抵の場合、ジュエリーにするとルースの状態から一回りほど大きくなったように感じると思います。

 

要チェックポイント

正面から見た時にルースの形が歪んでいないかをチェックしましょう。宝石は天然のものなので全くの左右対称なものはほとんどありません。許容内で歪みがないかどうかをチェックするといいでしょう。そしてもう一つのチェックポイントは「欠けがないか」どうかです。正面の欠けは輝きに影響します。

 

ルースの裏面を見る

ルースの裏面を見る

通常ジュエリーについた宝石を裏側から見ることはほとんどないと思います。しかしルースであれば裏側の輝きまで堪能することができます。宝石の種類によって色のトーンが淡く見えたり様々な色が混ざって見えるなど、普段では見られない宝石の奥深さを楽しむことができます。裏面に内包物が見えることがあるかもしれませんが、正面に大きく影響がなければ特に気にしなくて大丈夫です。

 

要チェックポイント

裏面でチェックすべきポイントは正面同様に「欠けがないか」ということ。特にガードル(縁部分)にえぐれたような欠けがないかチェックしましょう。ルースをジュエリーに留める時に割れの原因になる可能性があります。

 

ルースの側面を見る

ルースの側面を見る

まずは厚みを確認しましょう。ジュエリーにする場合、ルースに厚みがあり過ぎると加工した時に高さが出てしまいます。そうなると不恰好になってしまたり、使いにくいジュリーに仕上がってしまうこともあります。逆に薄過ぎるのも問題です。いくら硬度のある宝石でも厚みがなさ過ぎると脆くなってしまいます。

理想的な厚みの目安は直径の半分程度。直径が6mmであれば厚みは3mmから4mmほどになります。ただし、これはあくまで目安なのでまずは自分が惹かれるものを選んでくださいね。

 

まとめ

  • ルースの正面:形が歪んでいないか・傷や欠けがないかチェック
  • ルースの裏面:ガードル(縁部分)に欠けがないかチェック
  • ルースの側面:厚みをチェック(直径の半分程度が理想的)

今回はルースの選び方についてお伝えしました。ルースを購入するのはジュエリーを購入するより難しく感じるかもしれません。ですがルースの状態であれば絵画のようにデスクに飾るだけでも生活に彩りが生まれますし、自分だけのジュエリーに仕立てるととても愛着が湧きます。まさにルース選びは宝石好きのための選び方と言えるでしょう。

今回お伝えしたポイントにこだわり過ぎる必要はありません。なぜなら宝石は不完全なものだからです。宝石は自然が生み出した産物。人間と同じように一つ一つ長所、短所、個性があります。その全てを合わせて魅力的なのが宝石なんですね。ぜひあなたの特別な1ピースを見つけてくださいね。

 

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