地金だけで仕立てられ、宝石とは違った輝きを持つ「地金ジュエリー」。シーンを選ばず、普段使いからパーティシーンまで大人の肌を輝かせてくれる頼もしいアイテムです。本記事では、地金ジュエリーの魅力と使い方をご紹介します。地金ジュエリーをシンプルにきめて、大人のおしゃれを楽しみましょう。
地金ジュエリーとは？
「地金」とは「加工前の金属の塊」「材料となる金属」のことを言います。そのことから、宝石などは使わずに貴金属だけでデザインされたジュエリーのことを「地金ジュエリー」といいます。
貴金属の種類と特徴
ジュエリーに使われる主な貴金属はゴールド（金）、シルバー（銀）、プラチナ（白金）の3種類です。この3種類の貴金属は「希少性があり色が美しい」「加工しやすい」「耐久性に優れている」というジュエリーにふさわしい性質を持っています。
そのほかにも貴金属と呼ばれる金属は5種類あります。どのような特徴があるか簡単にご紹介します。
ゴールド（金）
ゴールドは「性質が変化しない」という特徴があり、ジュエリーで使われるほか資産としても取り引きされます。純金（K24）は柔らかすぎるため、他の金属（割金）を混ぜて強化します。
ジュエリーとして使用するゴールドは、純金の含有量75%の「K18」が一般的で、25%は割金です。ゴールドは割金により色調を変えることが可能で、定番のイエローゴールドのほかピンクゴールド、ホワイトゴールドなどがあります。
シルバー（銀）
カジュアルなスタイルに好まれるシルバーは、硫化しやすく黒ずんでしまいますが、磨き直すことができます。品位はシルバーが92.5%、割金が7.5%含まれる「SILVER925」が一般的です。割金が全て銅で作られているものを「スターリングシルバー」と呼びます。
プラチナ（白銀）
婚約指輪や結婚指輪などブライダルの素材として人気があるプラチナは、白く落ち着きのある輝きが特徴です。ジュエリーはプラチナ含有量95%のPt.950が一般的です。ゴールド、シルバー以外の貴金属は「白金族」と呼ばれ、プラチナも白金族の一種です。
その他の貴金属
パラジウム、ルテニウム、イリジウムは割金として使われます。ロジウムはメッキとして使用します。オスミウムはジュエリーには使われませんが、工業用に使われる貴金属です。
地金ジュエリーの魅力
コーディネートしやすい
地金の持つナチュラルで上品な煌めきが洗練された印象を与え、全体のコーディネートを大人っぽくまとめてくれます。地金ジュエリーは毎日身に着けても飽きないので、コーディネートに迷った時におすすめです。
ジュエリーの組み合わせは自由
宝石の付いたジュエリーは、宝石の色によって服装に合わないこともありますが、地金ジュエリーはどんな服装にも合わせることができます。また、ほかのジュエリーとも合わせやすいのでコーディネートの幅が広がります。
かつてのカラーコーディネートは同色でまとめていましたが、ここ数年はゴールド色とシルバー色の重ね着けが流行っているようです。左右非対称のデザインや異素材の組み合わせにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか？
可愛らしいモチーフにチャレンジできる
花、星、ハート、アニマルなど「子どもっぽくなってしまうかな？」と思うような可愛らしいモチーフのデザインも、地金ジュエリーなら甘さを抑えることができます。小ぶりなモチーフならコーディネートの邪魔をしませんし、大人の遊び心が感じられます。
抜け感を出せる
地金ジュエリーはきちんとしている印象があっても、どこかリラックスしているように感じる「抜け感」があります。ゴールド色のジュエリーにひとつシルバー色を組み合わせると、軽やかな抜け感が生まれます。
アイテム別おしゃれのポイント
リング
様々なシーンで自分らしいスタイルを表現できる地金リング。華奢なデザインの地金リングは使い勝手がよく、一本でシンプルにすっきりと、また、重ね着けをすると品良く華やかにまとまります。なりたいイメージに合わせて組み合わせは自由自在です。
イヤリング・ピアス
耳元に輝くワンポイントがおしゃれな印象を与えます。大ぶりなモチーフのイヤリング・ピアスでも派手になりすぎず、顔周りが華やかで上品な印象になるのが地金ジュエリーです。
ネックレス
カジュアルな服装にもドレスにも合う地金ネックレス。チョーカーとネックレスなど長さの違う地金ネックレスを重ね着けすると、洗練された遊び心を演出できます。また、地金ネックレスと宝石の付いたネックレスとの重ね着けも相性は良いです。
地金ジュエリーのお手入れ方法
ゴールド、プラチナは比較的変色に強い貴金属ですが、使っているうちに表面がくもったり、細かい傷がついてしまうことがあります。使い終わったら柔らかい布で磨いてからしまうようにしましょう。
汚れが目立ってきたら、ぬるま湯に少量の中性洗剤を混ぜたものを用意し、ジュエリーを5分ほど浸し汚れが浮いてくるのを待ちます。その後は洗い流し、水分をしっかり拭いて乾かしましょう。
シルバーは硫化で黒ずみやすいので専用の銀磨きで磨きます。小さなビニール袋に入れて保管すると変色を抑えることができます。
終わりに
コーディネートの万能選手であり、素材の持ち味を存分に生かすことのできる地金ジュエリー。色味や表情の異なるデザインのアイテムをミックスできることも地金ジュエリーならではの楽しみ方です。遊び心たっぷりの地金ジュエリーで、自分流のおしゃれを楽しんでくださいね。
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