新規会員登録

プチプラアクセサリーの素材7つを解説!メリットとデメリットは?

2024.07.24 2024.09.04

プチプラアクセサリーの素材7つを解説!メリットとデメリットは?

ゴールドジュエリーの素材の定番といえば18金(K18)ですが、最近はプチプラアクセサリーもよく見かけます。見た目にはあまり違いがないようにも見えますが、なぜ安くできるのでしょうか?

プチプラアクセサリーに使われる素材がどのような素材なのかをご紹介し、18金と比較して注意点などをお伝えします。

 

プチプラアクセサリーの素材解説

「プチプラアクセサリー」とは安価で購入できるアクセサリーのことをいいます。プチプラアクセサリーに使われる素材の特徴とメリット・デメリットを解説します。

 

真鍮

真鍮

真鍮(しんちゅう)は亜鉛と銅を混ぜた合金で、熱や圧を加えて加工しやすく、金管楽器や5円玉などの材料としても使われています。真鍮アクセサリーは貴金属に比べると低価格で購入できますが、金属としての資産価値はありません。

アンティークの風合いを楽しむことができますが、空気に触れると酸化して黒ずみやすく、汗や水で緑青(ろくしょう)というさびが出やすいのでお手入れに注意が必要です。使い終わったら汗や汚れをふき取り、チャック付きビニール袋に入れるとさびと酸化を防げます。

真鍮アクセサリーのサイズ直しや修理は、一部のジュエリー工房で取り扱いがあるようです。

  • メリット:加工しやすい、アンティークの風合いが楽しめる
  • デメリット:酸化して黒ずみやすい、濡れるとさびが出やすい

ステンレス

ステンレスは鉄・クロム・ニッケルの合金で人工的に作られた素材

ステンレスは鉄・クロム・ニッケルの合金で人工的に作られた素材です。水に強いためさびにくく、傷つきにくいのでアクセサリーに適していますが、硬い金属なので、指輪のサイズ直しや修理・加工は難しいでしょう。ステンレスのアクセサリーは非常に安価ですが資産価値はありません。また、真鍮よりステンレスの方が低価格になります。

ステンレスはさびにくいので金属アレルギーの方でも使えますが、中でもサージカルステンレスはJIS規格「316L」と呼ばれ、金属アレルギーの原因である金属イオンが溶けださないのでアレルギーを起こしにくいとされています。

  • メリット:安価、傷つきにくい、水に強くさびにくい、サージカルステンレスは金属アレルギーを起こしにくい
  • デメリット:資産価値はない、修理・加工は難しい

14kgf

4kgf(14金ゴールドフィルド)は総重量の5%の金でコーティングしたもの

14kgf(14金ゴールドフィルド)、ゴールドフィルドは日本語にすると「金張り」です。真鍮などの合金でできた金属を芯にして、総重量の5%の金(K14 などの金合金)でコーティングしたものを14kgfといいます。金の含有量によって呼び名が変わり、他には12kgf、18kgfなどがありますが主流は14kgfです。

14kgfは金属アレルギーが起こりにくい素材ではありますが、全く出ないというわけではないので、さびが出ないよう注意が必要です。メッキよりも表面がはがれにくく、安価で金のような美しさを楽しむことができますが、使用頻度が多いと芯の真鍮がむき出しになり変色する場合があります。

  • メリット:安価、金の美しさを楽しめる、メッキと比べて表面がはがれにくい
  • デメリット:さびが出る可能性がある、使用頻度が多いと真鍮がむき出しになり変色する

14kgp、k16gp

「gp=ゴールドプレーテッド」は金メッキのことをいいます。14kgpは、真鍮などの芯材となる金属にk14 でメッキ加工したものです。

金メッキの厚みは14kgfの1/20から1/30と薄く、使っているうちに摩擦ではがれてしまうことがあります。研磨剤の入った布やペーストでもはがれてしまうので使用は避けましょう。k16gpはk16を使用した金メッキです。

  • メリット:安価で一時的に金を楽しめる
  • デメリット:メッキがはがれるのが早い、金属アレルギーの方は注意が必要、研磨剤が使用できない

メッキ

メッキ加工は地の金属(真鍮、銀など)の表面を異なる金属で薄く覆う技法

メッキ加工は地の金属(真鍮、銀など)の表面を異なる金属で薄く覆う技法です。金色になるゴールドメッキ、銀色になるロジウムメッキ、ピンク色になるピンクゴールドメッキ、ツヤを抑えたマットメッキなど様々なカラーや表情を楽しむことができます。

メッキ加工のメリットは、見た目を美しくし、表面の強度を上げ、メッキした金属の性質を利用できることです。しかし、このメリットは永久的なものではありませんので、使っているうちにはがれててしまうことがあります。

また、メッキがはがれた際に、再メッキをすれば元のような輝きを取り戻すことができますが、石留めされたアクセサリーは注意が必要です。エメラルド、ターコイズ、珊瑚、真珠などはメッキをする際に外す必要があり、石留めの方法によっては外すことが難しいものもあります。

  • メリット:見た目が美しい、表面の強度が上がる、メッキした金属の性質を利用できる
  • デメリット:使用するうちにはがれる、石のついたアクセサリーは再メッキ注意

コーティング

  • コーティング
  • プラチナ仕上げ
  • K18仕上げ

といわれるものはメッキ加工を施していることを示します。「プラチナコーティング」「プラチナ仕上げ」はロジウムメッキ、「K18仕上げ」はK18メッキです。

金メッキについては上記で説明した通りですが、ロジウムメッキのロジウムは白金族の金属で、プラチナより明るい白色をしています。下地の金属にロジウムメッキをすることで酸化を抑制するので、さびにくく金属アレルギーを起こしにくい一方、金メッキと同様に剝がれやすく金属アレルギーを起こす可能性があります。

  • メリット:見た目が美しい、酸化を抑制する
  • デメリット:使用するうちにはがれ、金属アレルギーを起こす可能性がある

ゴールド、シルバーなどのカラー表記

コーティング(メッキ)であることが多いです。ただ、「シルバー」という表記の場合、ロジウムメッキのものもあればステンレスの地の色のままの場合もありますので、表記をよく確認しましょう。

 

プチプラ素材のメリット・デメリット

プチプラ素材のメリット・デメリット

プチプラアクセサリーは、貴金属と天然宝石を使用した「ファインジュエリー」とは違い、貴金属を使用しないものがほとんどです。プチプラアクセサリーのメリット・デメリットを見てみましょう。

 

メリット

流行のデザインを安価で楽しめる
プチプラ素材のアクセサリーには「いかに安く良いものを提供できるか」を考え抜かれた商品がたくさんあります。貴金属を使用したジュエリーを気軽に購入することは難しいですが、プチプラ素材のアクセサリーなら安価で購入できるので流行のデザインにも挑戦しやすいですね。

 

デメリット

プチプラ素材のデメリット

さびなどの劣化に注意
コーティングされていないものは、酸化で黒ずんでしまうことがあります。また、コーティングされていても使っているうちにメッキがはがれてしまうので、金属アレルギーの方は注意が必要です。

修理・加工が難しい
硬い金属を使っているので、サイズ直しや故障した際の修理・加工はできないと思った方がいいでしょう。そのため、高価な宝石をあしらったジュエリーに使用されることはありません。

資産価値が低い
安価で購入できてメンテナンスが難しいことから、財産としての価値は低くなります。

 

注意すべきポイント

プチプラ素材 注意すべきポイント

リーズナブルにアクセサリーを楽しめるプチプラ素材ですが、購入時と購入後に注意すべきポイントがあります。

 

買う前に素材をチェック

どのような素材かよく分からない時は、商品仕様の「素材」をチェックしましょう。安価な素材を高級そうに見せるなど誤解を招く表記も多く見られます。例えば、商品名には「K18(18金)」と表記してあるのに説明を読むと「18金仕上げ」と書いてあり、素材を確認するとシルバーのメッキだったという事があります。

商品画像の綺麗な見せ方に惑わされたり、表記を誤解したまま購入しないよう注意しましょう。

 

刻印がない場合は?

すでに持っているアクセサリーに刻印がなく、素材が何かわからないこともあると思います。まず、刻印が無いものは素材価値は低いと思ってよいでしょう。金を使用していない場合は元々刻印がなかったり、使用しているうちに刻印が薄れてしまったりすることもあります。

確認するすべがない場合は、刻印がないものは修理や加工が出来ないと考え、コーティングがはがれたりさびが出たら使用を控えましょう。

 

18金が素材として優れている理由

18金が素材として優れている理由

資産価値がある

金は地金そのものに価値があるため、保有しているだけで資産となるメリットがあります。金の価格は近年上昇しており、例えば、2003年の金の相場は1gあたり約1,000円でしたが、現在では約13,000円にまで上昇しています。

 

変色しにくく耐久性に優れている

硬度が高く傷つきにくいので長く使うことができ、普段使いにも適しています。また割金が多いと変色しやすくなりますが、18金は金の含有量が75%あり変色しにくい素材です。もし変色してしまっても専用クリーナーで磨いたり、購入店や専門業者に依頼することで輝きを取り戻すことができます。

 

アレルギーを起こしにくい

汗や体温で溶けだした金属イオンが免疫反応を起こすことが金属アレルギーにつながると考えられていますが、18金は金の純度が高くアレルギーを起こしにくい素材です。

 

関連記事:一生モノのジュエリーとは?将来を見据えて長く使えるジュエリーを選ぼう

関連記事:見た目も資産価値も考慮したい!ジュエリーの素材を詳しく解説

 

まとめ

  • 真鍮・・・アンティークの風合いが楽しめる、酸化して黒ずみやすい
  • ステンレス・・・さびにくく金属アレルギーを起こしにくい、資産価値はない
  • 14kgf・・・メッキよりも表面の金がはがれにくい、使用頻度が多いとはがれて変色する
  • 14kgp、k16gp・・・金メッキのこと、14kgfの1/20~1/30の薄さではがれすい
  • メッキ=コーティング=カラー表記・・・表面を異なる金属で薄く覆う技法、使用するうちにはがれる
  • 18金・・・資産価値がある、耐久性に優れ傷つきにくい、変色やアレルギーを起こしにくい

プチプラアクセサリーは流行りのデザインを安価で気軽に楽しむのには向いていますが、メンテナンスのことを考えると何十年も使い続けることは難しいかもしれません。「3シーズンだけ使う」「5年持ったら上出来」など割り切って楽しむと良いですね。

 

反対に「長く使いたい」「大切な人への贈り物にしたい」「資産にしたい」という場合は18金の方が向いています。素材の特性を良く知り、安全に使い分けたいですね。

 

 

関連記事

 


未来宝飾MARKETのご案内
資料請求・お問合せ
PAGE TOP