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宝石に寿命はあるの?経年変化と寿命を延ばす方法

2025.06.18 2025.06.16

宝石に寿命はあるの?経年変化と寿命を延ばす方法

「ダイヤモンドは永遠の輝き」という有名なキャッチコピーをご存じの方も多いのではないでしょうか。
今回は、「宝石の輝きは本当に永遠なのか?」という疑問にスポットを当て、宝石に寿命はあるのか、経年とともにどのような変化が起こるのかを解説します。

また、宝石の寿命を延ばし、美しさを長く保つためのポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

宝石は寿命になるとどうなる?

結論からお伝えすると、宝石に明確な「寿命」はありません。つまり、時間が経てば必ず壊れるというわけではないのです。しかし、劣化することはあります。たとえば、表面がすり減ったり、小さな傷がついたり、色が変色したり、輝きが失われたりすることがあります。

このような劣化(経年変化)は、宝石の種類や性質によって、起こりやすい現象が異なります。たとえば、硬度の低い宝石は傷つきやすく、直射日光に弱い宝石は変色しやすいといった特徴があります。そのため、正しい知識を持たずに扱ってしまうと、知らず知らずのうちに宝石の美しさを損ない、結果的に“寿命を縮める”ことにもつながるのです。

 

宝石の経年変化にはどんなものがある?

宝石の経年変化には大きく分けて3つ、「物理的消耗」「化学変化」「光による退色」があります。それぞれにどんな変化があるのかを解説します。

 

物理的摩耗(すり減り・傷)

宝石の経年変化 ①物理的摩耗(すり減り・傷)

「硬い宝石は傷つかない」と思われがちですが、実はそうではありません。どんなに硬度が高い宝石でも、日常生活での摩擦や衝撃により、表面に細かな傷がついたり、エッジが欠けたりすることがあります。また、ダイヤモンドは地球上で最も硬い宝石のひとつですが、「劈開性(へきかいせい)」と呼ばれる一定方向に割れやすい性質を持っており不意の衝撃で割れることもあります。

ジュエリーの中でもリングは手の動きに合わせて他の物にぶつかりやすいため、最も傷がつきやすいアイテムです。普段の何気ない動作でぶつかったり、隣り合う指にはめたリング同士がぶつかったりすることがあります。中でも宝石の側面にあたる「ガードル」と呼ばれる部分はダメージを受けやすく、注意して扱う必要があります。

関連記事:大切な指輪を傷つけない!リングの身に着け方とポイント

 

化学変質(変色・劣化)

宝石の経年変化 ②化学変質(変色・劣化)

宝石は見た目は変わらないように見えても、空気中の酸素や水分、汗、皮脂、化粧品、香水などの化学成分と反応し、徐々に変色や劣化を起こすことがあります。特に、パールや琥珀のような有機質や、ターコイズなど目に見えない小さな穴が開いている多孔質の宝石は、外部からの影響を受けやすく、色がくすんだり光沢が失われる原因になるため注意が必要です。

また、エメラルドのようにオイル処理が施されている宝石は、高温多湿な環境や乾燥した場所に長時間置くと、オイルが抜けて内包物や亀裂が目立つようになることがあります。こうした化学変質を防ぐためには、使用後に柔らかい布で拭き、直射日光や湿気を避けた保管が大切です。

 

光による退色(色あせ)

宝石の経年変化 ②化学変質(変色・劣化)

宝石の中には、紫外線などの光の影響を受けやすいものがあります。太陽光や照明に長時間さらされると、宝石内の色素や結晶構造が破壊され、色あせや透明度の低下が起こることが原因です。特にアメシスト、トパーズ、クンツァイトなどは紫外線に弱く、強い日差しを浴び続けることで徐々に色が薄くなってしまうことがあります。

注意したいのは、直射日光だけでなく室内照明やガラス越しの日差しにも紫外線は含まれているという点です。窓際に置いたままのジュエリーや、照明の下に長時間展示された宝石も、少しずつ変色が進む可能性があります。美しさを保つには、使用後にケースにしまう、紫外線をカットして収納するなどの対策が重要です。

関連記事:ティファニーのクンツ博士が惚れた宝石クンツァイトとは?その特徴を解説

 

宝石ごとの注意点と寿命を延ばすポイント

宝石にはそれぞれ特性があり、保管状態やお手入れの仕方が正しければ、寿命を長くすることが可能です。注意が必要な宝石と、寿命を延ばすためのポイントをお伝えします。

 

身に着け方注意の宝石

身に着け方注意の宝石

  • 硬度7以下の宝石(ペリドット、クンツァイト、タンザナイト、ムーンストーンなど)
  • ダイヤモンド × 硬度の低い宝石

日常の何気ない動作でも、宝石を傷つけてしまうことがあります。特に注意したいのが、身に着けている宝石同士が接触して起こる傷です。たとえば、ダイヤモンドは非常に硬度が高いため、他の宝石に触れると、それだけで傷をつけてしまうことがあります。
そのため、リングを重ね着けしたり、隣同士の指に異なる宝石を着けたりする場合は注意が必要です。硬度の低い宝石やデリケートな石が接触すると、思わぬダメージを受けることもあります。

また、意外と見落としがちなのが拍手の動作です。勢いよく手を打ち合わせることで、リングの石同士がぶつかって傷がついてしまうこともあります。宝石を長く美しく使うためには、身に着け方や日常の動作にも気を配りましょう。

関連記事:真珠にタンザナイト!硬度の低い宝石を扱う時のポイントとは?

 

お手入れ注意の宝石

お手入れ注意の宝石

  • パール:表面が柔らかく傷つきやすい
  • オパール:衝撃や乾燥、温度差に弱い
  • エメラルド:衝撃に弱く、熱や乾燥にも注意
  • トパーズ:衝撃に弱く、熱や光で退色

それぞれ異なる理由でデリケートな宝石であると言えますが、お手入れの注意点はほかの多くの宝石にも共通するので、ぜひ実践してみてください。

①使用後は柔らかい布で拭く
汗や皮脂が付着すると劣化の原因になるため、着用後はすぐに柔らかい布で優しく拭く。

②水や薬品に注意
酸やアルカリ、アルコール、香水、化粧品などに弱いためメイクや髪のセットが終わって着用する。水に濡れたらすぐに拭き取る。

③直射日光や高温多湿を避けて保管
色あせやひび割れの原因になるため、風通しのよい暗所で保管する。

④他の宝石と一緒に保管しない
傷つきやすいため個別に保管する。

関連記事:梅雨から夏にかけて取扱注意のジュエリーと、そのお手入れ方法

水濡れ注意の宝石

水濡れ注意の宝石

  • サンゴ、パール、エメラルド、ターコイズ、ラピスラズリ、マラカイト

上記に挙げた宝石は非常にデリケートな性質を持っており、いずれも水濡れ厳禁の宝石です。水に触れると変色したり質感が変わったり、光沢が失われるなどの劣化が起こる可能性があります。化粧品や香水、洗剤などの薬品が付着するのも避けたいところです。

着用後は乾いた柔らかい布で優しく拭き取り、汗や水分をしっかり取り除きましょう。また、高温多湿の場所に長時間放置しないようにし、風通しの良い涼しい場所で保管するのが理想的です。

 

保管注意の宝石

保管注意の宝石

光、気温、接触など、保管に注意が必要な代表的な宝石を挙げてみました。注意点と対策もお伝えします。

ダイヤモンド
硬度が高いため、ほかの宝石を傷つける可能性があります。ほかのジュエリーと接触しないよう個別に保管しましょう。

エメラルド
内包物が多く衝撃や乾燥でオイルが抜けることがあります。温度変化を避け、乾燥しすぎない環境で保管しましょう。

オパール
水分を多く含むため乾燥でひび割れることがあります。温度変化を避け、乾燥しすぎない環境で保管しましょう。

アメシスト
紫外線で退色(色あせ)する性質があります。直射日光の当たらない場所で保管しましょう。

クンツァイト
紫外線に弱く直射日光に当たると色があせることがあります。暗い場所か、光を遮るケースで保管しましょう。

 

まとめ

  • 宝石に寿命はないが、劣化(経年変化)はする
  • 経年変化には、物理的摩耗、科学変質、光による退色などがある
  • 寿命を延ばすためのポイントは宝石によって違う
  • 身に着け方に注意する:ダイヤモンド×硬度7以下の宝石
  • お手入れ注意:パール、オパール、エメラルド、トパーズ、タンザナイトなど
  • 水濡れに注意:インペリアルトパーズ、サンゴ、パール、ターコイズ、ラピスラズリなど
  • 保管に注意:ダイヤモンド、エメラルド、オパール、アメシスト、クンツァイトなど

宝石は時を重ねる中で少しずつ変化していく繊細な存在です。お手入れや保管状態が良ければ何十年にもわたって美しさを保ち、世代を超えて受け継いでいくことができます。

 

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