
2025年春夏コレクションのランウェイには、子どものころに夢中になったおもちゃを思わせるような、ポップで楽しいアクセサリーが登場しました。不安定な時代だからこそ、「見て楽しい」「身に着けて楽しい」ジュエリーが注目されています。その魅力的な世界を一緒に覗いてみましょう。
ポップなファッションとは?
引用:VOGUE JAPAN キーワードは「子ども心」。不安定な今だからこそ惹かれるポップなアクセサリー
「ポップ」という言葉には、明るさ、楽しさ、親しみやすさ、そして可愛らしさといった意味が込められています。2025年春夏コレクションでは、「ポップ」なファッションや、「キッチュでキュート」なジュエリーやバッグが多数登場し、子ども心を思い出させるような遊び心あふれるアイテムがランウェイを賑わせました。
ファッションは、常に時代の空気を映し出すものです。現代では、予測不能な気候変動や災害、紛争など、不安を抱えやすい社会状況が背景にあります。そんな中、明るい色合いの宝石やポップで楽しいファッションは、見ているだけで心を軽やかにし、日々の緊張感から解放してくれる存在となるでしょう。型にとらわれず、自分らしいスタイルを思い切り楽しんでみてください。
アニマルモチーフ、ハッピーモチーフ
引用:ELLEgirl 【2025春夏トレンド】流行ファッションキーワード徹底解説
テディベアや猫、アヒルの形をしたバッグや、アニマルモチーフのアクセサリー、さらにはぬいぐるみそのものがファッションに取り入れられるなど、ユニークなアイテムがランウェイを賑わせています。これらはもちろん大人向けにデザインされたものですが、子どもも思わず喜びそうな遊び心あふれるデザインが特徴です。
また、2025年の干支である蛇も、幸運を呼び込むハッピーモチーフとして注目されています。神秘的で荘厳なイメージを持つ蛇をデザインした、ブルガリの「セルペンティ」は、その象徴ともいえる存在です。ジュエリーには、モチーフに特別な意味が込められていることも少なくありません。願い事や思いがある方は、ぜひモチーフの持つ意味に注目して選んでみてください。
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大ぶりなピアス、イヤリング
引用:ELLE 【2024秋冬ジュエリー】ランウェイ発、すぐ取り入れたいトレンド4
ランウェイでは毎回、大ぶりなイヤリングが注目を集めますが、今回も特大サイズのスター型や、美しく連なるリボンなど、大胆なデザインが登場しました。また、彫刻のように美しいフォルムを持つ地金のピアスなど、抽象的なデザインも数多く発表されています。さらに、ドロップピアス(チェーンピアス)のように、大きく垂れ下がるタイプのピアスもトレンドの一つです。動きに合わせて煌めくピアスは、華やかなシーンでの装いにぴったりです。
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ビビッドな色合いの宝石
「ビビッド」は、2025年春夏のトレンドキーワードの一つです。ポップで明るいカラーは、見る人に元気な印象を与えます。その象徴ともいえるのが、ビビッドな色合いです。原色のレッド、ブルー、イエローに加え、グリーンやオレンジもビビッドカラーとして注目されています。見ているだけで元気が湧いてくるような、鮮やかなビビッドカラーの宝石をぜひご覧ください。
【レッド】レッドスピネル
近年8月の誕生石に新たに加わったスピネルは、シャープな輝きと豊富なカラーバリエーションが魅力の宝石です。レッドスピネルは、その鮮やかな色合いがルビーとよく似ており、かつては両者が混同されることもありました。英国王室の王冠に使用されている「黒太子のルビー」も、後にレッドスピネルであることが判明しました。
レッドスピネルの赤い色は、微量のクロムによって生まれるもので、最高品質のものは、純粋な赤からやや紫がかった色合いを持っています。一般的にはルビーよりも手頃な価格ですが、品質が優れたものは、ルビーを上回る価格が付けられることもあります。
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【ブルー】タンザナイト
12月の誕生石であるタンザナイトは、タンザニアで発見され、もともとは鉱物名の「ゾイサイト」と呼ばれていました。1967年に発見された当初は、ブルーサファイアと間違えられることが多かったようです。その後、ティファニー社の社長が「タンザナイト」と命名したことで注目を集め、人気が高まりました。
タンザナイトの特徴は、青から青紫にかけての美しい色合いと、見る角度によって色の見え方が変わる「多色性」の強さです。濃い青や濃い紫の色合いを持つものほど、価値が高く評価されます。採掘量は減少傾向にあり、最高品質のタンザナイトは百万円を超えることもありますが、1万円以下で購入できるものもあり、幅広い価格帯で楽しむことができます。
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【グリーン】ツァボライト(グロッシュラーガーネット)
ツァボライトは、「グロッシュラーガーネット」とも呼ばれるガーネットの一種で、深みのある美しいグリーンが特徴の宝石です。その鮮やかな緑色はエメラルドに似ており、発色の要因はエメラルドと同じく、クロムとバナジウムによるものです。
ティファニー社の社長が「ツァボライト」と命名し、販売したことで広く知られるようになりました。ツァボライトは、小さなサイズなら数千円程度で手に入れることができますが、大きな原石が見つかりにくいため、2カラットを超えると価格が急上昇し、百万円以上になることもあります。
パステルカラーの宝石
「パステルカラー」は、2025年のファッションを語る上で欠かせないキーワードの一つです。2024年春夏コレクションでは寒色系が多く見られましたが、2025年にはパステルカラーが新たなトレンドとして注目を集めそうです。差し色としての使い方だけでなく、ピンク、イエロー、パープルなどのパステルカラーを主役に取り入れてみましょう。心を明るくしてくれる、華やかなパステルカラーの宝石をご紹介します。
【ピンク】ピンクトルマリン
10月の誕生石のひとつであるトルマリンは、「色の宝庫」と呼ばれるほど、豊富なカラーバリエーションを持つ宝石です。その中で、薄いピンク色のものを「ピンクトルマリン」と呼びます。近いカラーの石に「ルベライト」があり、ルベライトは濃いピンクから赤色をしています。その、ルベライトの色合いを薄くしたものが、ピンクトルマリンです。色が濃く鮮やかで透明感の高いものほど、価値が高く評価されます。ピンクトルマリンのルースは数千円から手に入るため、比較的手軽に楽しめる宝石です。
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【イエロー】イエローベリル
ベリルには多くの種類があり、イエロー系のベリルは、イエローベリル(明るいイエロー)、ヘリオドール(黄緑色を帯びたイエロー)、ゴールデンベリル(オレンジがかったイエロー)の3種類に分けられます。イエローベリルは鮮やかな明るいイエローが特徴で、色が濃く鮮明なものほど価値が高くなります。また、「キャッツアイ効果」と呼ばれる光の筋が現れる「イエローベリルキャッツアイ」もあります。価格帯は数千円から数万円程度で、手に入るものが多いようです。
【パープル】クンツァイト
クンツァイトは、スポジュメンという鉱物の中でも紫色の美しい色合いを持つ石です。その色合いは、淡いライラックピンクから濃い紫までと幅広く、特に濃い色のものに高い価値があります。また、角度によって色が異なって見える「多色性」が強く、濃淡の変化が楽しめる点が特徴です。クンツァイトの名前は、ティファニーの鉱物学者フレデリック・クンツ氏に敬意を表して命名されました。近年、9月の誕生石に加わったことでさらに注目を集めています。クンツァイトのルースは、1万円以下でも見つけることができます。
関連記事:ティファニーのクンツ博士が惚れた宝石クンツァイトとは?その特徴を解説
まとめ
- 2025年春夏トレンドのキーワードは、子ども心、ポップ、ビビッド、パステルカラー
- アニマルモチーフやハッピーモチーフ、大ぶりなピアス・イヤリングにも注目
- ビビッドカラーの宝石:レッドスピネル、タンザナイト、ツァボライト
- パステルカラーの宝石:ピンクトルマリン、イエローベリル、クンツァイト
2025年春夏コレクションのトレンドと、それをイメージした宝石をご紹介しました。キーワードは「子ども心を思い出す」ですが、難しいルールや決まりごとは一切ありません。子どもたちが自由に素直な感情を表現するように、私たち大人にも、そんな自由さが今こそ必要なのかもしれません。固定観念にとらわれず、自由な発想で自分らしさを思い切り表現してみてくださいね。
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