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世界の国石まとめ!日本と世界の国石はどうやって決まった?

2024.01.24 2024.03.05

世界の国石まとめ!日本と世界の国石はどうやって決まった?

国花、国木、国鳥などがあるように、国石(こくせき)があるのをご存知ですか?日本の国石は翡翠(ひすい)です。

 

世界各国の国石にはどんな宝石があるのでしょうか。今回は日本の国石が翡翠に決まった背景や、世界各国の国石、定められ背景などをご紹介します。

 

国石とは?どう決まる?

国石とは、その国家を代表・象徴する石(宝石)のことをいいます。

 

国石の決め方は各国によって異なります。多くの国は自国で産出される石を象徴としていますが、自国で産出されない石を国石としている国もあります。

日本の国石は翡翠(ひすい)

日本の国石は翡翠(ひすい)

2016年9月24日、日本鉱物科学会は「翡翠(ヒスイ輝石およびヒスイ輝石岩)」を日本の国石として定めました。日本鉱物科学会の社会法人化事業の一環としての選定でした。2016年というとわりと最近のような気がしますが、意外にもそれまで日本の国石は決まっていなかったのですね。

 

なお、翡翠を指す「ジェード」には「硬玉(ジェダイト)」「軟玉(ネフライト)」の2種類が存在しますが、日本で言う「翡翠」とは「硬玉」であり、鉱物名を「ヒスイ輝石」といいます。

 

関連記事:ヒスイとは?二種類のヒスイの違いと人工処理の種類、分類を解説

 

翡翠が国石に選定された背景

  • 国内で産出される美しい鉱物である
  • 広く知られている鉱物である
  • 鉱物科学以外の様々な分野でも重要性を持つ石である

これらの理由から翡翠が国石として選定されました。日本人が生活する大地を構成する石を、自然科学と社会科学、文化、芸術の観点からも重要性を認識し、その知識を広めたいという思いがあるそうです。

 

国石の選考過程

国石にふさわしい石の条件として、次のような項目が設けられました。

  • 日本で広く知られる国産の美しい石である
  • 鉱物科学、地球科学、その他の分野でも世界的な重要性を持つこと
  • 長い間広範囲に渡って日本人の暮らしに関わり利用されている
  • その石の産出が現在まで継続し、野外で見学できる
  • 野外での見学が法律で持続可能である

そして、このような条件に当てはまる5つの鉱物が最終選考に残りました。

  • 花崗岩(かこうがん、花崗岩質岩およびそのペグマタイト)
  • 輝安鉱(きあんこう)
  • 自然金
  • 水晶(日本式双晶、瑪瑙、玉髄、碧玉を含む)
  • 翡翠(ヒスイ輝石およびヒスイ輝石岩)

これらの候補は一般の方からの意見も取り入れて選定されました。会員による投票の結果は、翡翠48票、水晶35票、輝安鉱23票、自然金10票、花崗岩8票とどれも過半数に届かず、1位と2位で再投票を行った結果、翡翠に決定しました。

 

なお、最終選考には残らなかったものの第一候補として、玄武岩、讃岐岩(サヌカイト)、桜石(菫青石仮像)、黒曜石(黒曜岩)、トパーズ、無人岩、大谷石(溶結凝灰岩)、硯石(黒色頁岩)、結晶片岩(とくに紅簾石石英片岩)、さざれ石、安山岩、黒鉱、絹雲母、かんらん岩、琥珀、石灰岩(古生代の化石入りおよび大理石と方解石結晶)、赤間石が挙げられました。

世界の国石と、国石になった理由

世界各国の国石はどのように選定されているのでしょうか?選考理由は国によって異なり、歴史背景で選定されたものからイメージで選ばれたものまで様々です。選考理由とあわせて各国の国石を見ていきましょう。

 

同じ石を国石に選んでいる国もありますので、宝石ごとにご紹介します。

 

ダイヤモンド

ダイヤモンドを国石にしている国

宝石の中で一番知名度が高いダイヤモンドは、炭素でできた地球上で一番硬い鉱物です。

 

イギリス

産地ではありません。英国王室が世界有数のダイヤモンドの名品を所有していることから選定されました。(ロンドン塔に展示されている105.60カラットの「コ・イ・ヌール」や、史上最大の530.20カラットを誇る「カリナン」など。)

オランダ

ダイヤモンド研磨発祥の地であることから選ばれています。

 

エメラルド

エメラルドを国石にしている国

鮮やかな緑色が特徴のエメラエルドは、3000年以上前から採掘され愛され続けています。

 

コロンビア

コロンビアはエメラルドの産地です。ムゾー鉱山はコロンビア最大の鉱山です。

ペルー

ペルーはエメラルドの産地です。(諸説あり。ペルーの国石はブルーオパールだという情報もあります。)

スペイン

エメラルドを多く所有していたインカ帝国を征服しヨーロッパに流通させたという歴史があります。

ルビー

ルビーを国石にしている国

赤い宝石の代表であるルビーは、古代より貴重な石とされていました。

 

タイ

タイはルビーの産地です。タイ産ルビーには鉄が多く含まれて、黒っぽいダークレッドが特徴です。

ミャンマー

世界的に有名な産地であることから選定されました。最も有名で歴史があるのはモゴック鉱山です。モゴック産のルビーは透明度が高く鮮やかな赤が特徴です。

 

サファイア

サファイアを国石にしている国

青い宝石の代表のサファイアですが、カラーバリエーションが豊富です。

 

アメリカ

サファイアの産出はありますが、有名な産地ではありません。ティファニー社の宝石学者ジョージ・フレデリック・クンツが提唱したという説、アメリカ国旗にある色だからという説など諸説あります。

ギリシャ

産地ではありませんが、青い海のイメージであることから選ばれました。

ガーネット

ガーネットを国石にしている国

ガーネットとは鉱物グループの名前です。赤のイメージがありますがカラーバリエーションが豊富です。

 

チェコ

ガーネットの有名な産地です。炎のような紅色のパイロープガーネットはチェコで多く産出されるのでボヘミアンガーネットとも呼ばれています。

ロシア

ウラル山脈が産地であるロードライトガーネットをロシア帝国の象徴としていたことから国石に選定されました。ウラル山脈ではデマントイドガーネットも産出します。

 

関連記事:デマントイドガーネット 特徴と歴史、産地による違いを解説!

 

アメジスト

アメジストを国石にしている国

美しい紫色を呈したアメジストは、聖職者が身に着ける石とされていました。

 

ウルグアイ

産地であり、上質なアメジストが産出されます。

オパール

オパールを国石にしている国

虹色が揺らめく遊色効果があるオパール、遊色効果のないオパールなど多種多様なオパールがあります。

 

オーストラリア

世界有数の名産地であり、産出量の90%を占めると言われています。

オーストリア

産地であるハンガリーと二重帝国であったことが由来です。

ハンガリー

産地であり、2000年以上産出されました。

 

関連記事:オパールにはどんな種類がある?基本の8種を解説!

 

パール(真珠)

パール(真珠)を国石にしている国

貝の中でできる有機質の宝石で、紀元前から世界中で愛され続けている宝石です。

 

アラブ首長国連邦

バーレーン諸島が真珠の産地であったことから選ばれています。

インド

ポーク海峡が産地であることから選定されました。

フランス

歴代の王妃が好んでいたことが由来です。

フィリピン

産地であり、諸島国家として海にちなんだ宝石を選びました。

韓国

選定理由は不明ですが、国石はアワビ真珠です。諸説あり、紫水晶との情報もあります。

 

関連記事:【6月の誕生石】月の雫(パール)とムーンストーン

ネフライト

ネフライトを国石にしている国

かつては翡翠として扱われていましたが、別の鉱物です。翡翠(ジェダイト)を「硬玉」、ネフライトを「軟玉」と呼びます。

 

ニュージーランド

産地であり、先住民のマオリ族に古くから親しまれていました。

中国

古来から装飾品や実用品として親しまれたことが由来です。

 

珊瑚

サンゴを国石にしている国

サンゴ虫という生物が作る宝石で、古代から親しまれていました。

 

アルジェリア

地中海沿岸に紅珊瑚礁があり、産出していたことから選定されています。

イタリア

地中海沿岸が産地であったことから国石となりました。19世紀にはほぼ枯渇し、その後は日本より珊瑚の原木を輸入し工芸技術を存続しました。

モロッコ

選定理由は不明です。

ペリドット

ペリドットを国石にしている国

美しい若草色のペリドットは、古代エジプトで「太陽の石」と崇められていました。

 

エジプト

産地であり、王家が太陽の象徴として親しんだことから選ばれました。

 

キャッツアイ

猫の目のようなキャッツアイ効果を持つ宝石で、有名なのはクリソベリルキャッツアイです。

 

スリランカ

高品質なキャッツアイの産地です。一般的にはクリソベリルキャッツアイを指します。

 

ラピスラズリ

ラピスラズリを国石にしている国

複数の鉱物が集まってできるラピスラズリは、古来より絵具の材料としても使われました。

 

ウズベキスタン

産地ではありませんが、大切な交易品であったことから選ばれました。

チリ

産地です。コキンボ地方で大きな鉱脈が見つかり市場が拡大しました。

ボリビア

ボリビアはラピスラズリの産地です。

ターコイズ(トルコ石)

ターコイズを国石にしている国

ターコイズブルーが美しい、古来より世界各地で崇められていた宝石です。

 

イラン

産地であり、古くから幸運の象徴とされていたことから選ばれました。イラン産のトルコ石は世界最高品質で、濃すぎず薄すぎないロビンエッグブルーが特徴です。

 

関連記事:鮮やかなブルーに酔いしれるターコイズ(トルコ石)とは

 

水晶

水晶を国石にしている国

世界中いたるところで産出され、種類も多種多様で身近な宝石のひとつです。

 

トルコ

産地ではありませんが、重要な交易品であったことから選定されました。

ベルギー

選定理由は不明です。

スイス

産地であることと、水晶振動子を使うクォーツ時計の産業が有名なことから選ばれています。

カーネリアン

カーネリアンを国石にしている国

石英グループのカルセドニーグループに属する宝石で、半透明のオレンジ色を呈しています。

 

スウェーデン

カーネリアンを材料としたカメオ細工が伝統工芸であることから選定されました。

ノルウェー

カーネリアンを材料としたカメオ細工が国の伝統工芸であることから選定されました。

 

サードニクス(サードオニキス)

サードニクス(サードオニキス)を国石にしている国

石英グループのカルセドニーに属するアゲートの一種で、赤・白・オレンジの層ができる宝石をサードニクスといいます。

デンマーク

サードニクスを材料としたカメオ細工が盛んであることから国石に選ばれました。

琥珀

琥珀を国石にしている国

太古の昔に樹木から流れ出た樹液が固まり、地層の中で化石化した有機質の宝石です。

ドイツ

バルト海沿岸が琥珀の産地であることから選定されました。

ルーマニア

ルーマニアは琥珀の産地です。

 

瑪瑙(めのう)

瑪瑙(めのう)を国石にしている国

別名アゲート。石英などが集まってできた鉱物で、結晶の隙間に様々な鉱物が入り込み、複雑な模様を作り出します。

パナマ

パナマは瑪瑙の産地です。

 

モルガナイト

モルガナイトを国石にしている国

エメラルドと同じベリルの一種で、愛らしいピンク色が魅力です。

マダガスカル

産地です。モルガナイトはマダガスカルの海岸で発見された宝石です。

終わりに

国石は世界各国いろいろな背景があり選定理由もさまざまであることがわかりました。日本の国石である翡翠は「美しさ」「認知度」に加えて「社会科学、文化、芸術」の観点から選定され、投票により決定しました。
世界各国でも様々な国石が選定されており、その選定理由は

  • 産地
  • 歴史背景
  • 産業
  • 国のイメージ

好きな国や思い出の地の国石の宝石を持つのも楽しいかもしれませんね。旅行先で国石を購入すると良い旅の思い出になるでしょう。日本や訪問先の国石のジュエリーを身に着けて海外に行けば、現地での話題の種になるかもしれませんね。

 

 

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